久しぶりに「日記を書く」というボタンを押した。
選択をするのを止めた頃から夢を見る事がなくなった。
正確には見たい夢がなくなったのかもしれない。
でも、見たくない夢は嫌なくらいあって、一体僕が何をしたと冷たくなる頭でぼんやり考える夜明けには何度か遭遇した。
そういえばまだ子供だった頃は、お化けの夢ばかり見ていた。
見る夢の9割近くがお化けだったから、夢はあまり好きではなかった。
お化けに対してそこまで怖いという気持ちはなかったけれど、心地よいものではなかったし、リアリティがあるから起きてからもずっと覚えていた。
そんなお化けだらけだった夢が、ここ数年はお化け役が降板して人間しか出てこなくなった。
そして、お化けの頃よりも格段と朝を不快にさせる破壊力のあるものが多くなった。
夢占いなどができれば深層心理も分かるのだろうけれど、残念ながら知らないので何がどう変化したのかは分からない。
もしかしたら夢を見るのを止めた事への罰なのかもしれないし、夜に敵だと見なされたのかもしれない。
日が落ちていく。
日が落ちていく。
日を落とさずに追いかけ続ければ、ずっと明るいままなのだろうか。
ずっと明るい場所にいれば、素敵な夢を見られるのだろうか。
夜が登ってくる。
夜が登ってくる。
「ごめん」と謝りたい気分だ。
赤の他人から謝られても、きっと夜も迷惑だろう。
それでも「ごめん」と謝りたい気分なのは、きっと夜の力だろう。
パクチーのゴムのような味が苦手な事を最近知ったけれど、他にもまだ知らない夜があるかもしれない。
口を噤がせる静かな夜も、本当は孤独で泣いているのかもしれない。
独りでいると色々な事を考える。
その大半はきっと無駄な事だろう。
久しぶりにそんな無駄を燃やして火をつけてみた。
さて、コーヒーでもいれようか。
今宵も素敵な夜を。
今夜はこんな色。
タイトルがGood笑
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