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2020年01月28日03:21

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「パラサイト 半地下の家族」

 
圧倒的な面白さ!

昨年のカンヌ国際映画祭で、韓国映画として初めて最高賞の<パルムドール>に輝いたのも当然だろう。
アメリカの各映画賞でも、外国語映画賞のみならず、アメリカ自国の映画と競って、監督賞や脚本賞、それから外国映画として初めて最優秀作品賞までも獲ったりしているのだから、凄い!
2月に発表されるアカデミー賞の作品賞候補にも入っており、” まさかの偉業達成!” だって十分あり得るだろう。

ポン・ジュノ監督は脚本も担当しており、執筆は確か、先の展開や終わり方などを予め考えずに、” どう転んでいくか書き進めてみないと分からない ” ような方式をとったようだ。 なるべく事前情報を入れたくないため、本作の記事があっても横目でちらと見るだけにしたり、ざっと斜め読みにとどめたりしたため、正確ではないかもしれないが。
もし正しいとしたら、かつて黒澤明監督が脚本を書く時に行っていたやり方とほぼ同じではないか!
道理で、予測不能の話の転がり方だった訳だ。

劇中にもこんな台詞が出てきた―― 「計画など立てないこと、無計画で臨むのが最強なのだ。 計画が狂って慌てたりすることもないから」
脚本の取り組み方について言っているようだな、などと思いながら観ていたのでした。

物語の面白さだけでなく、出演女優にも魅せられた。
半地下の住居に暮らす主人公一家が、家族ということを隠し全員が次々雇われていく金持ち一家のまだ三十代であろう奥さんと、その高校生の娘が、どちらも可愛くて♬
濡れ場のようなものもあり、嬉しく眺めたのでした。
早速2人の過去の出演作を探し、DVDをレンタルしてきたりなど。

鑑賞するのは2回目。
実は、これだけ魅了された本作なのに、何と1回目はかなりウトウトしてしまったという・・・(恥)。
私の居眠り病も相当なものだ。

こういう場合、通常はペナルティの意味もあり2度目に足を運ばずDVD化まで我慢して待ち観直すのであるが、今回は、アメリカの各映画賞で次々受賞を重ねて行くニュースを見て少なからずうずうずしてしまったし、岡山ではご近所シネコンのTOHOシネマズとミニシアターの両方で公開されており1回目はシネコンの方へ行ったのであるが、ミニシアターの方の3月が期限の回数券が残っており下手すると使い切れず無駄にしてしまいそうな状況だったため、ミニシアターの方へ出かけて2度目を観ることを決断。

―― 再チャレンジして本当に良かった。
” 早くも今年のベストワン確定!” と言いたい傑作をちゃんと観られたのだから。

観客の多さにもびっくりした。
公開3週目なのに・・・、シネコンでも上映しているのに・・・、満席に近い入りだったのだから。
全国的にも大ヒットしており、上映館数もかなり増え、興収10億円を突破するのは確実なのだとか。韓国映画でこのラインを超えるのは、2005年の「私の頭の中の消しゴム」以来15年ぶりとなる。

アカデミー賞の発表は、2月10日(月)。
シネコンではどうか分からないが、ミニシアターではまだ上映が続いている予定。
もしも作品賞に輝いたなら、3度目に行きたくなるかもしれない。

 
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