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2020年06月07日07:38

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夏を呼んでみた

小学生のころ、全音ピアノピース(1曲ずつ購入できる楽譜)をよく買いました。
裏表紙に300曲の一覧があり「水の反映」という曲名にずっと興味がありました。
でも引越でピアノをやめてから4年間は、持っている楽譜をおさらいする程度でした。

そして今から37年前、高校2年のとき。
1983年6月5日はピアノ人生における「運命の日」
今でもはっきり覚えている、FM東京 4:00「夜明けのプレリュード」

その日のテーマは「夏を呼ぶ水の調べ」
ピアノ歴11年の当時、古典派やロマン派の一部しか知らなかった私。
「水の反映」を初めて聴ける・・・! 否応がなしに期待が高まりました。

ラベル「水の戯れ」「水の精」
ドビュッシー「水に映る影」「金色のさかな」「水の精」

「!!!」 世界が倍どころか無限に広がりました。
光、水、風、季節、時間、香り。どんなものでもピアノで表現できる。
驚きと感動が、今までの自分の狭い世界をまったく変えてしまいました。

☆☆☆

6月5日(金)はまっすぐ帰って、絶対ピアノを弾こうと決めていました。
無謀すぎると思いつつ、上記5曲を同じ順番で。
ラベルの「水の精」なんて、20年ぶりくらいで弾く?
ドビュッシーの「金色のさかな」は、弾き込んだピークから35年たってる?

いや、もう。笑っちゃうくらい弾けませんでした。
指が動かない。広がらない。たどたどしい。もどかしい。
「昔、どうやって弾けていたんだろう?」摩訶不思議。
でも、間違っても、止まっても、楽しい。あの音、あの世界です。

今年、大学ピアノサークルOBコンサートは開催中止。
本当なら今ごろは、コンサートで弾く曲を一生懸命仕上げている時期。
せっかく与えられた時間は「原点回帰の時」かも。

夏にすごく弾きたくなるフランス近代もの、少しずつ復習してみよう。
途中放棄した、ラベル「クープランの墓」「優雅で感傷的なワルツ」も。
ドビュッシーの前奏曲集(全24曲)で、唯一仕上げていない「花火」も。
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