昨日、お茶しに行ったとき『蜜蜂と遠雷』をどこまで読んだかの話。
主人曰く「3次予選の、風間塵が終わったとこ」
私は、本選前の風間塵が初オケ合わせで、団員の度肝を抜くシーンが大好き。
「うーん、3次予選の風間塵? 曲目聞けば思い出すけど・・・」
「ええと、同じ曲を何回も弾いちゃうとこ?」
「あーっ『君がほしい』だ! 確信犯か?ってとこね」
陰画を焼き付けた印画が、動画で蘇るように、記憶が瞬時にさかのぼる。
ほんと、どうしてこんなことまで覚えているんだろう?と不思議になる。
それも年月日、時間、登場人物、背景、風景まで鮮明に。
当然のように、自分の大学時代にフラッシュバックしました。
大学時代、ピアノ室で弾いていると、入れ替わり立ち替わり仲間が訪ねてきました。
楽譜を持ってきて「これ弾いて」と頼まれることも、よくありました。
知っている曲も、知らない曲も。先輩も、同級生も、後輩も。
知らない曲は「これで合ってんのかな?」と思いながら、適当に弾きました。
大学時代の一時期、円高で輸入楽譜が安く買えました。
当時は輸入楽譜を手にすると、少しハイソ気分で、テンション上がりました。
ある日、やはり「弾いて」と頼まれたのが輸入楽譜。
弾き終わって「これなんて曲?」と聞くと「ジュ・トゥ・ヴー」
第一外国語がロシア語だった私。フランス語そのまま読まれてもわかんない。
「日本語は?」「・・・君がほしい」
曲名を答えただけだよ? でも、まっすぐ目を見つめて言われるとドキン!てね。
女子高出身でウブな私は、会話をブッチリ切断してしまったのでした〜(笑)
そこまでの回想、ほんの数秒。すぐ主人との楽しい会話に戻ります。
「『君がほしい』はそんな難しくないよ。少し弾きにくいかもしれないけど」
帰宅後、主人に見せようと楽譜を探してみました。
ん? サティは「3つのジムノペディ」「官僚的なソナチネ」しかない?
めずらしく自分の記憶と違いました〜
大学4年のとき、友達に頼まれて連弾の相手をしたことはあったけど。
ソロ楽譜、この歳にして無料DLで初ゲット。気楽にさらってみます。
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