旅立って17年たった今でも。
「もか」と過ごした14年4カ月は、鮮明に心に残っている。
セピア色の思い出ではなく、傍で生きているかのような。
当然、犬派の私。
でも、この漫画は絶対買おうと思った。
スマホの広告でほんの1話、何気なく試し読みしたとき。
大号泣が止まらなかった。目が腫れるほど泣いた。
心に深い傷を抱えて出会った、おじさまと猫。
心の触れ合いを重ねていく、おじさまと猫。
その他の登場人物も魅力的で、やはり「心」が描かれている。
「動物に人間の言葉や気持ちなんてわかるわけない」というペットショップ店員。
ここだけ違和感を感じた。
ペットショップに勤める人なら、そんなふうに思わないはず。
そう、「ペット」ではなく家族。ただ「かわいい」ではなく心を通わせられる。
お互い、気持ちがわかるし、気持ちが通じる。
30代はじめ、まったく歩けなくなった私を慰めて元気づけてくれた「もか」
その温もりをまた思い出した。
亡くなる前夜、外に様子を見に行った私をじっと見つめた「もか」
「ありがとう」と言っていた、まっすぐな視線を忘れない。
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