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2020年05月25日23:14

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映画日記『霧の中の少女』

2020年5月25日(月)

『霧の中の少女』(2020年)
監督:ドナート・カリシ
矢場町・センチュリーシネマ

イタリアの田舎町で、ひとりの少女が姿を消した。
捜査の指揮をとるため、ローマから遣り手のヴォーゲル警部がやってきた。
警部はすぐさま断言した。
「これは、誘拐事件だ!」
敏腕警部と誘拐犯たちの知能合戦が始まるかとおもいきや・・・・

そのうちマスコミや報道陣が続々と田舎町にやってきて、傍若無人に取材をはじめだした。
そうか、現代の過熱するマスコミのパパラッチ化に警鐘を鳴らす社会派映画かとおもいきや・・・・・

さらには、この田舎町に引っ越してきた中学か高校の男性教師の話になっていく。
この教師、奥さんと思春期の娘さんとうまくいってない。
そんな、心にすきま風が吹いている教師に、教え子のかわいこちゃんがすり寄ってきた。
たじろぐ教師だったが、女生徒から連絡先のメモを受け取ってしまった。
家庭不和に悩む男の話かとおもいきや・・・・

そういえば、失踪した少女の捜査はどうなっているのか?
もう、何がなんだか分からないとおもっていたら・・・・

それまでの、意味深なセリフや、なにげないショットが、パズルのピースとなって一気に謎を埋めていく。
そしてたどり着いた結末とは・・・・・

話を練りに練って、さらに練ってと、あまりに練りすぎたのか、少々分かりにくいのが難点だった。
しかし、我慢して見続けたかいがあった。
昨日に続いて、ミステリー映画の良作だ。

主人公のヴォーゲル警部を、ベルルスコーニ元首相の怪演が強烈だった、いま乗りに乗ってるトニ・セルヴィッロが演じていた。
傲慢なジジイを演じたら天下一品。
今回も地元警察の女性署長を小馬鹿したり、自分の非を認めなかったりと、実に不快なジジイだ。
ところで、さきほど本作のHPをながめてたら、トニ・セルヴィッロが1959年生まれと知って、愕然となった。
ええええ、私より五つも年下だったの!!!!
本作に関しては、これが一番のドンデン返しだった。


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