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2020年02月29日00:08

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映画日記 『殺しの烙印』『レ・ミゼラブル』『彼らは生きていた』

2020年2月28日(金)

『殺しの烙印』(1967年)
監督:鈴木清順
岐阜柳ヶ瀬・ロイヤル劇場

宍戸錠の追悼上映。
見るのは、3回目か4回目。
鈴木清順では、本作と『東京流れ者』が好きな映画だ。
数年後に近くで上映されたら、また見ることになりそうだ。


『レ・ミゼラブル』(2020年)
監督:ラジ・リ
伏見・ミリオン座

ラストの極限までに高まった緊張が、見る者に決断を迫る。
シンプルで、力強い映画。
極太のゴシック体で書かれたようなメッセージが胸に刺さった。

傑作!


『彼らは生きていた』(2020年)
監督:ピーター・ジャクソン
今池・名古屋シネマテーク

100年余りも昔の、カクカクとしたモノクロ映像を、滑らかな動きのカラー映像で再現。
さらには読心術を駆使して、サイレントの兵士たちに、言葉をよみがえらせた。
映画オタクというか、映像オタクのピーター・ジャクソンが、オタクの底力を見せてくれる。

一昨年読んだ『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』(吉田裕)で、戦場の虫歯事情と水虫の描写に暗澹となった。
『彼らは生きていた』では、トイレ事情と凍傷の足と、死体の浸かった水溜まりの水を飲むしかなかったという証言に、戦場のリアルを知る。

『レ・ミゼラブル』に続き、こちらも凄い!


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