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2019年12月07日03:33

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映画日記 『完璧な他人』 『ラフィキ:ふたりの夢』

『少女は夜明けに夢をみる』に続いて、2本見てきた。

2019年12月6日(金)

『完璧な他人』(2019年)
監督:イ・ジェギュ
駅西・シネマスコーレ

イタリア映画『おとなの事情』をリメイクした韓国映画。
月食の夜、とある高級マンションの新居祝いに、3組の中年夫婦と伴侶が急病で単独参加になった男ひとりが集まった。
料理と酒と楽しい会話の一夜になるはずが、誰かが言い出した「ゲームを始めましょう」のひとことで、底なしの悪夢へと転じていく。
そのゲームというのが、全員がスマホをテーブルに置き、かかってきた電話やメールを包み隠さず、披露するというもの。
ところが、それぞれのスマホに、とうてい人前では披露できないような電話やメールが入ってきて・・・・

苦笑の連続で、面白かった。
笑いだけでなく、『また逢う日まで』と『吹けば飛ぶよな男だが』を足して割ったような、娘をおもう父親のエピソードが泣かせる!!
といっても何のことだが分からないだろうが。
ネットによると、韓国版だけでなく中国版のリメイクもあるそうだ。
当然、日本でリメイクしても面白そう。
桜の季節に、とある政治家夫妻のもとに、ちょいワルなお友だち夫婦や、テレビ映えする新婚夫婦が集まって・・・・誰か撮らないかなあ。


『ラフィキ:ふたりの夢』(2019年)
監督:ワヌリ・カヒウ
東新町・名演小劇場

ケニア発、ガール・ミーツ・ガールの胸キュンラブストーリー。

男たちに混じってサッカーに興じる少年のような少女・ケナの目の前に、カラフルなドレッドヘアがキュートな女の子・ジキがあらわれた。
目と目が合ったその日から、ふたりは恋に落ちてしまった。
ところが、ふたりの父親はなにかの議員選挙を争うライバル同士だった。
いわばロメオとジュリエット。
しかし、親同士のいざこざよりも、ケニアでは法的にも、宗教的にも同性愛が禁じられていた。
それ以上に、敵意に満ちた世間の目がふたりを追いつめていく・・・・

同性愛を認めないという、ケニアの前近代な差別を訴えるというのが、本作の第一義的なテーマだ。
それ以上に、主人公ふたりの魅力で押し切る恋愛映画だった。
ケナとジキが、キラキラとした目で見つめ合う姿がいとおしい。
こんなふたりを見てたら、同性愛を認めないなんてことが、野暮にしかおもえない。
ハッピーエンドを祈るようなラストシーンにグッときた。

ケナ役のサマンサ・ムガシアと、ジキ役のシェイラ・ムニヴァが好演。
世界には見るべき映画がまだまだある。



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