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2019年11月22日22:03

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映画日記 『決算!忠臣蔵』

2019年11月22日(金)

『決算!忠臣蔵』(2019年)
監督:中村義洋
名駅・ミッドランドスクエアシネマ

ご存知「忠臣蔵」の赤穂浪士たちによる吉良邸討ち入りを、会社の一大プロジェクト計画と見立て、目標を達成するために必要な経費はいかほどで、手元にある資金でまかないきれるのか、できないのか?
できなければ資金ショートで討ち入りは頓挫してしまう。
しかし、大石内蔵助以下、浪士の多くがカネ勘定のできない浪費家ばかり。
はたして予算通りに討ち入りはできたのか・・・・

昨日見た『国家が破産する日』も同じようにお金を扱った映画だったが、外貨準備高やスワップやIMFといった、なじみのない言葉が飛び交う世界だった。
いっぽう本作は、いわば家計簿の「足し算・引き算」の世界だったので、私のような経済オンチにも分かりやすい。
手元残金の乱高下に、スクリーンの中の大石たちといっしょになって、一喜一憂する。
金にセコい銭形平次を撮り、『四十七人の刺客』を撮ったことのある市川崑が生きてたら、「そうか、こういう手があったのか!」と悔しがったことだろう。

お金の話だけでなく、討ち入りの際に赤穂浪士たちが着ていた装束の秘密を、恥ずかしながらこの歳になって本作で初めて知った。勉強になる。
下手をすると、テレビの教養バラエティになってしまうが、ラストの瑤泉院のもとに大石が参じるエピソードが、映画らしい物語のしまい方だった。

軽快なジャズっぽい音楽も聴きどころだ。
コメディ時代劇の快作。


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