明日から旅行が始まる。しばらく映画を見ることができない。
今日は、食いだめならぬ、映画の“見だめ”だ。
2019年7月19日(金)
『ポラロイド』(2019年)
監督:ラース・クレヴバーグ
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2
見ようが見まいが、どっちでもいいのだが、好きなんだよねえ、こういう映画。
女子高生がアルバイト先の男友だちから、古いポラロイドカメラをもらった。
ところが、それは世にも恐ろしい怨霊ポラロイドカメラだった!!
ポラロイドで人物を撮って、カメラから出てきたばかりでまだ白いフィルムを指でこすってると、ぐにゃぐにゃした心霊写真みたいのが浮かびあがってくる。
若いころ、みんなで興じた遊びのほうが、本作より気味が悪かったなあ。
『新聞記者』(2019年)
監督:藤井道人
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2
力作。
上目づかいでキッとした視線を巨悪に向ける、ヒロイン役のシム・ウンギョンがいい。
政治的にこじれてしまった日韓のはざまで、彼女の存在が希望に見える。
終盤の、権力によって完璧にうちのめされた松坂桃李の姿を見て、ほんとうにうまくなったなあとおもった。
シム・ウンギョンの上司を演じた北村有起哉は最近よく見かける。
気になったので、さっき検索したら、北村和夫の息子と知って、びっくりだった。
そうと知ったら、これから注目だ。
そして、悪を演じきった田中哲司が強烈。
記憶に残る芝居だった。
次は「森友学園」を。思いっきりドタバタ喜劇で。
『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』(2019年)
監督:ユン・ジョンビン
矢場町・センチュリーシネマ
大力作。
韓国と北朝鮮、本来なら敵対する両国が裏で手を組んだ陰謀工作をあばく。
その陰謀工作たるや、『新聞記者』に出てくる内閣情報調査室が「可愛く」見える。
どちらも、「権力は腐敗する」という一点では同じ。
時代のうねりと、ときの権力に翻弄されるスパイを演じたファン・ジョンミンがみごと。
北朝鮮の高官役を演じたイ・ソンミンが、ファン・ジョンミンとがっぷり四つに組んだ芝居をする。彼の名前は覚えておこう。
それと、なんという俳優さんが演じているのか知らないが、白い子犬を連れた金正日は見どころだ。
後半の2本は見ごたえがあった。
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