水曜日は大阪九条のシネ・ヌーヴォで開催中の「京マチ子映画祭」へ弾丸日帰り遠征だった。
『有楽町で逢いましょう』に続いて見たのがこれ。
2019年4月24日(水)
『虹いくたび』(1956年)
監督:島耕二
大阪九条・シネ・ヌーヴォ
途中でウトウトしたが、中盤以降気を入れて見出したら、目が離せなくなった。
あらすじは、三人の美しい姉妹になんやかやがあって、それぞれが幸せを見つける、といったもの。
あらすじだけなら、よくある話で、とりたてて言うこともない。
ところが、これがなんとなく歪(いびつ)で、異常な映画だった。
とくに、恋人である女学生の京マチ子から、特攻隊員の川崎敬三が戦地へ持っていくと言って、石膏かなにかで彼女のオッパイの型を無理やりとりだした。
とった型には、底にポチッと乳首の跡が残っている。
川崎敬三はその型を湯呑み茶碗がわりにして、そそいだ酒をうまそうに飲み干した。
オッパイ茶碗に、目が点になってしまった。
とうぜん、オッパイ茶碗で気分が盛りあがった川崎敬三は京マチ子を抱き寄せ、部屋の灯りを消した・・・・・・・・・・・・・・・・と、スクリーンが少々長めに真っ暗となる。
そして、パッと部屋に灯りが点ったとおもうと、川崎敬三が怒りをあらわに京マチ子を怒鳴りつける。
「君を抱いても、ぜんぜん面白くない!!」
みたいな言葉を投げつけ、憮然として部屋を出て行ってしまう。
まさかの展開に唖然となった。
結局、この夜の出来事がトラウマになって京マチ子は、いつも眉毛を逆立てているような、意地悪女になってしまう。
あまりにひどい展開に、見てるこちらもトラウマになってしまうようなシーンだ。
前からおもってるが、島耕二監督の映画はなんとなくヘンだ。
どこかで、特集上映をしてくれないかなあ。
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