バイク屋難民の帰還

リアブレーキで落とされるという些細なトラブルはあったが，
今回もつつがなく車検が終わった．
本物のトラブルは，その翌日に発生する．
エンジンがかからない．
昨日練馬まで往復したにもかかわらず，である．
バッテリーを気遣ったわけではなく，
より強力な始動性を期待して押しがけを試みると，
なぜかバッテリーが急死．
リチウムイオンバッテリーは押しがけ不可なのか？
そんな文献は1件も見当たらないが……．

この時点で自力での修理を諦める．
だって昨日まで走ってたんだよ．
電話・メールでピックアップを依頼するも，
ことごとく断られる．
このあたりから，ジクサーが頭にちらつき始める．
いやいや，高速走るからNINJA 400だろ，とか考える．
いや，高速は年イチだから，やっぱジクサーか？
息子はエクスターカラーがいいと言う．
でも車検通したばかりだからなぁ．

修理はひとまず断られたものの，入念なアドバイスをくれたバイク屋があった．
正確には，バイク修理屋．
まず，バッテリーとプラグ・プラグキャップ・プラグコード交換．
火花が飛ぶかをチェックする．
ガスが来てるか確認して，来てなければダイヤフラム，ゴム・ホース類の交換．
キャブのピストンが動いていなければアクセルワイヤー交換．
これだけやってもダメならピックアップに行くけど，時間かかるよ，と．
なんやかんやで，20分ぐらいは電話で話したと思う．

果たして，エンジンはかかった．
ホースのひび割れからエアを吸っていたようだ．
なぜ前日まで走っていたかは謎．

コストコでアメリカ牛肉を4 kg買ったので，
お礼に1 kg持っていった．
県道沿いのガレージにはシャッターが降りており，
携帯に電話せよとの張り紙．
裏の自宅から現れた店主がシャッターを開けると，
バイクが1台リフトに載せられ，あとのスペースは工具類で埋め尽くされている．
小さな机にはパソコンとピースと灰皿．
この店に一生お世話になると決めた．