mixiユーザー(id:6805487)

2015年08月14日12:16

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バイク整備にも老眼鏡が必要な理由

考えてもみてほしい.
バイク屋の工賃,高すぎないか.
たとえば,良心的なベストバランスでさえ,1時間9,750円である.
作業の難易度によって変化するのは所要時間であって,
工賃は不変.
つまり,時給なわけだが,この高さは医者並みでは?

もちろん,客の相手やパーツの手配などに時間を取られ,
常にこの時給が発生しているわけではなかろうが,
仮に1日の半分,4時間だとしても約4万円.
月給にすると100万円に迫る勢いだ.

しかも,原価がかからないのだから最強だ.
かからないどころか,パーツ代に上乗せできるのだよ.

こりゃ技工とか編集とかやってる場合じゃなかった.
とはいえ今さらできるのは,自己防衛手段のみ,
すなわち,バイク屋に出さずにDIYである.

というわけで始まったフロントフォークのオイル交換.
朝の5時から出勤までの時間を利用して,3日間を要す.
1日目:分解.

フォト

これは比較的スムーズに運び,
1時間半でここまできた.
朝食は納豆.

2日目:オイル交換.
本来なら抜いて入れるだけだが,
職業柄他人を信用しないので,現状での油面高さを測定.
さすがベストバランス,規定の110 mmぴったりである.
意外なことに,2年以上前のオイルは,「昨日入れた?」と
言いたくなるほど汚れていない.
次回からは期間ではなく,距離で交換することにしよう.
そして,油面を120 mmに下げるセッティングに.
プリロードの調整機能がないので,
前下がりにしてフロント荷重を増やすにはこれしかない.
油面測定やワッシャーの挿入,キャップの締結に手間取り,
約3時間を要す.
朝食は焼き鮭.

3日目:組み立て.
フェンダーの前後を間違えたり,
フロントアクスルの挿入に難渋したりもあったが,
2時間以上を要した最大の要因はこれ.

フォト

トルクレンチによるトルク管理である.
トルクレンチといえば,プロのメカニックが使う高級品のイメージだが,
密林で3000円.工賃の1/3以下である.

規定トルクに達していないと緩んで外れるんじゃないかと心配になり,
それで強めに締めると今度はねじ切れるんじゃないかとまた心配になり,
そんな小心者には必需品ですよ.

安心感は当然として,規定値に達したらカチッというクリック音とともに
トルクがフッと抜ける感覚がちょっと癖になる心地よさ.

しかし,
サービスマニュアルに記載してある規定値と,
トルクレンチの目盛りを読むためには,
表題に記したように老眼鏡が必要なのである.
朝食は茄子と豚肉とピーマン炒め,昨日の残り.
今日も宇賀ちゃんかわいかった.

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