ザ･ポートレイト原美術館コレクション　　ハラミュージアムアーク

先月のなかば、はじめて品川の原美術館を訪問し森村さんのポートレート展を見た。その時、3月14日に冬期休館中の伊香保のハラミュージアムアークが開館するということを知る。所在地が伊香保温泉！！。さっそく大手温泉旅館の格安プランを予約。その時はコロナウィルス騒ぎはまだダイヤモンドプリンセス号での話（！？）だと思っていた。その後日を追うごとに感染者数が増える、増える・・・。とうとう群馬でも発生。どうしようかなぁとは思ったけどマスクと除菌ティッシュ、こまめな手洗いを武器に行ってみることにした。

通勤列車を避けるために遅めの9時出発。高崎からは上越線に乗り換え渋川へ。バスで20分ほどのグリーン牧場下車徒歩5分。見事な晴天で美しい山々がくっきり見える。その中に建つ美術館は磯崎新の設計で1988年に開館したのだそう。玄関前のガラス玉のハートはジャン=ミシェル・オトニエルの「KOKORO」という作品


館内はA〜Ｃまでの展示室と原六郎コレクション室の4つからなる。A室の扉を開けると目の前に森村泰昌「レンブラントシリーズ」全24点（ここだけ写真撮影可）。本物のレンブラント作品をこんな風に並べて見ることは無いと思う。若いレンブラント、年老いたレンブラント、着飾ったレンブラント・・・。レンブラント自身も森村さんみたいに何かに扮装して自分を描いていたのかもしれない。

その他に奈良美智やシンディシャーマンなどなど・・・。圧巻は草間彌生の「ミラールーム（かぼちゃ）」。ひと部屋まるごと草間彌生の頭の中みたいな感じ。

美術館を出た後は伊香保温泉の石段街を散策。年寄りの姿皆無。すれ違うのは学生風の若者ばかり。それなりに賑わっている。365段の石段の登りはさすがにキツい。すいすい登っていく若い人がうらやましい。

宿泊はホテル天坊。格安プランなので食事はそれなりだったけどお風呂ははグット。中国人団体客がいないせいかガラガラ。ひさしぶりに温泉でゆっくりできた。