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2020年01月25日11:49

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ハマスホイとデンマーク絵画  東京都美術館

全然知らない作家だったので2008年に国立西洋美術館で行われた「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展を見逃した。見に行ったマイミクさんたちはみな口を揃えて「すごく良かった」と言ってたっけ。その後「ピアノを弾く妻イーダのいる室内1910年」を国立西洋美術館で見る。シンプルな室内で背を向けている婦人という静かで不思議な作風。

今回は「ハマスホイとデンマーク絵画」ということ。デンマーク絵画?? デンマークってアンデルセンと人魚の像とコペンハーゲンしか知らない・・・そもそもデンマークってどこよ。地図で見ると北欧諸国のひとつでドイツと国境を接している。人口560万人・・・へぇ。デンマーク人は、3年連続で「世界一幸福度の高い国民」。その秘密は「Hygge(ヒュッゲ)」居心地の良い雰囲気という意味なのだそう。

展示会の前半はハマスホイ以外のデンマーク作家の作品。酪農が盛んそうな豊かな緑地。スケーインの男らしい漁師たち。同時代のパリの画家たちと交流のあった作家。クリスマスの行事、縫い物や読書する女性・・・質素なのだけど清潔で丁寧な北欧の生活。

後半はハマスホイ作品約40点。彼の描く部屋は「誰もいないとき」に輝く。時折現れる人は背を向けているか自分の世界に耽っている。そこに流れる静謐な時間。絵の中の人となってその雰囲気を味わう心地よさ。これもヒュッゲ!?

「背を向けた若い女性のいる室内 1903-04年 」で描かれているロイヤル・コペンハーゲンのパンチボールの実物が展示されていた。蓋が割れたのか鎹で修理した後あり。イイ物を大事に使う生活が偲ばれる。
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