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2019年10月19日11:28

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特別展「正倉院の世界」　　東京国立博物館

今年は令和元年、新天皇の御即位を記念して、史上初めて東京と奈良で同時に正倉院宝物の展覧会が開かれた。金曜日の夕方近く・・・思ったより混んでる。小さなモノを見るにはちょっと根気が必要かも。

光明皇后（701～760）は藤原不比等の三女。聖武天皇と結婚し孝謙天皇を産む。729年皇后となりさまざまな施策を行った。数々の逸話と伝説の残る天平時代のスーパーウーマン。光明皇后と聖武天皇の愛蔵品の豪華さは目を奪うばかり。そしてその宝を1200年以上も守ってきた正倉院と天皇家の偉大さがわかる展示会。

とにかく美しく個人的にツボだったのは、「平螺鈿背八角鏡」、碁石「紺牙撥鏤棊子、　紅牙撥鏤棊子」・・・そして幻の琵琶「螺鈿紫檀五絃琵琶」。

8年の制作期間を要した「螺鈿紫檀五絃琵琶」の模造品の音色が場内に流れていた。もう廃れてしまった平安時代の楽曲だそう。

「螺鈿紫檀五絃琵琶」につぐ有名な品は正倉院宝物目録での名は黄熟香と記される「蘭奢待」。織田信長の切り取り跡が妙に心に残る。どんな香りなのだろうか？　すっかり忘れていたベトナムで買った小さな香木のこと思い出した。

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