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2020年10月24日03:44

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雨じゃ雨じゃで、早稲田松竹で2本。

23日、『女たちのオカルト・サイコホラー特集』で、「ウィッチ」(15)+「ミッドサマー ディレクターズカット版」(19)。
“イヤミス”ならぬ“イヤホラ”(イヤなホラー)の2本立て。

「ウィッチ」、狂信的とも言える熱心な信仰で異端視され、町から追放された男が、妻と5人の子供と共に森の近くの荒れ地で暮らし始める。
長女の目の前で末っ子の赤ん坊が失踪、教会も隣人さえもいない僻地で食料も乏しくなり、家族間に、誰かが魔女と通じているのではないかとの疑心暗鬼が生じ始め…。
そのままなら追い詰められた精神に生じるサイコ・サスペンスになるものを、早々と森に棲む魔女を見せているものだから、では家族の心理的崩壊劇は何なんだと戸惑うも、その様な精神的不安定を巻き起こさせるのも魔女の仕業とするならば、理には叶っているか。
しかし、サブタイトルに“A New England Folktale”とある様に、民話にしては理屈っぽい。
が、本作でサンダンス映画祭監督賞を受賞した新人監督は、再来年公開の、「吸血鬼ノスフェラトゥ」のリメイクの監督に抜擢されたそうで。
主役のアニヤ・テイラー=ジョイの魅力で、最悪の結末も華やいで見える。

「ミッドサマー〜」、先の公開されたバージョンより20分余り長く、R-15からR-18になった!
精神を病む妹の、両親を巻き込んでの自殺に傷付いた女子大生が、恋人に誘われ、彼の学友らが招待されたスウェーデンの夏至祭へ同伴する。
その儀式の初日に起きた凄惨な出来事から、何故、こんな禁断の儀式に異邦人を呼ぶのか疑問に思っていると、それこそが正に招待した側の企みで、こうなったらまずいなと思う方へ、思う方へと最悪の展開に。
通常、見ていて胃がむかつき始めるのは、演出が下手な時だが、本作の演出はすこぶる巧く、だからこそ展開されるストーリーの邪悪性に生理的拒否反応を起こした訳で。
ここまでバッドエンディングに向かうのならば、結末での救いは期待しないまでも、オチとかひねったラストを期待したが、考えた通りの、これ以上はない程のバッドテイストに。
これに比べれば、この監督のデビュー作で、やはりイヤな映画、「ヘレンディタリー/継承」(18)はエンタテイメントに思えて来る。

写真は、「ミッドサマー」に出ている老人俳優と、彼の若き日の出演作のスチール!
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