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2020年06月30日13:51

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雨じゃ雨じゃのオウチ名画座.

28日、Amazonプライムの往年の名画に戻り、ジョン・フォード監督作品、「モガンボ」(53)。
動物園やサーカスの依頼でアフリカで猛獣を捕獲するハンター(クラーク・ゲイブル)が、50男ながらとにかくモテモテで、サファリ・ツァーのパトロンに取り残された踊り子(エヴァ・ガードナー)がなびくのは分かるにしても、ゴリラの生態調査に来た人類学者の妻(グレイス・ケリー)までがよろめいてしまう。挙句にゲイブルが人妻に、やっと運命の人に会えた、なんて惚れてしまうから始末に悪い、いや、ドラマが生まれる(笑)。
つまり、西部劇なら悪漢がいて、その対決の事件物になるのが、悪党のいない本作では、典型的三角関係のメロドラマとなる。
それぞれの女性とデキてしまうきっかけの演出が上手い。エヴァとは、小屋に蛇がいて驚いた彼女がゲイブルに抱き付く。ゲイブルが、「ジョン(蛇の名)に感謝だな」と言うと、「ジョンがいなくてもよ」。見詰め合う二人。熱烈なキス。
グレイスとは、滝の上でタバコを吸うゲイブルに寄り添っていた彼女が、ゲイブルの吐き出した煙を目で追い、そっと吸い込む。目と目が合う。熱烈なキス。
オリジナリティーとはこれ。
そして、色々あって、ゲイブルとエヴァとが組んでの、グレイスへの愛想尽かしの場。これまたシナリオのお手本です。
ファザコンのグレイスは、前作「真昼の決闘」(52)のゲイリー・クーパーに次いで、本作ではゲイブルと噂になったようで。
しかし、この配信、発色が極端に悪く、モノクロ作品のカラライゼーションかと思った程。Youtubeで断片的に見られる映像は極彩色のテクニカラーなのに。
その予告編がこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=K8C9Cl2HxYU&feature=emb_logo
また本作はゲイブル主演の「紅塵」(32)のリメイクだそうで、これならまだ30代でモテるのも良く分かる。その予告編の髭無しゲイブル↓
https://www.youtube.com/watch?time_continue=15&v=gpEj0mOHSLQ&feature=emb_logo
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