エッセイふんわり12：テクニック (1) ウィグ99Oct

2022-01-21 07:06:15
ふんわり行きましょ第12回（ひまわり41号、1999年10月）
https://ameblo.jp/yokoytb/entry-12721169165.html

まずはずいぶん前、20代後半の写真から（あとでこの写真にはじまるウィグの話をしたいと思っています）。どちらも秋の旅です。1枚は新幹線の食堂車で、1泊2日で豊橋から伊良湖岬、鳥羽、伊勢をぐるっと回った時のもの（*1）。もう1枚は新快速電車で、神戸に日帰りで行った時のかな。

ちょっと古いタイプの電車のシートが懐かしい（新快速＝2枚目）。でも、今でもこの電車は京都から奈良行き（都落ちと言いたいけれどなんだか変ですよね）（笑）や、大阪から篠山行きの快速電車として頑張っています（*2）

電車の中で写真を撮ってもらうのはちょっと気恥ずかしいけれど、あとでいい思い出になります。混んでなくてボックスが空いていれば、ほかの人の注目を集めることもありませんし、迷惑もかかりません。旅は平日に休みを取って行くのが一番。とは言っても、なかなか思うようにお休みは取れませんけどね。

1枚目：ずっと前@新幹線の食堂車
2枚目：ずっと前@新快速電車

前にも書きましたけど、若い時は写真のボブ（オカッパ）ばっかりつけてました。あと、同じくらいの長さでウェーブのかかったのと、背中まであるロングのウィグも持ってて、何度かトライしましたが、どうもしっくりこないし、気に入らない。

服もそうで、写真の紺のベストスーツにスカーフか（2枚目）明るいグレーの変形シャネルスーツ（1枚目）というのが定番で、ほかの服を買ってはみても、結局、旅に出る時はお気に入りの同じ服･･･

落ち着いた気分で過ごせるのがお気に入りの服のいいところだけれど、おかげで写真にバラエティーがなくって、今になってちょっぴり後悔してます。スーパーで買い物したりする時の普段着はジャンパースカートとかいろいろ持ってましたけど、残念なことに写真がない（笑）

このボブのウィグには少し工夫をしていました。男性は女性に比べておでこがくぼんでいるので、ティッシュを4回くらい折って5mmほどの厚さにしたものをウィグの前にかませるのです（新快速電車の写真を見てください）。前髪を少しふくらませてもいいけれど、このボブはティッシュを入れるほうがより自然な感じになりました。

前髪がぺちゃんこになっていて不自然な感じの女装の方を時々見かけますが、ティッシュを入れてあげるだけで雰囲気がうんと変わります。でも、ティッシュを厚くしすぎるのもダメ。自然な感じになっているかどうか、ほかの人にチェックしてもらうのが一番です。もちろん、ティッシュを入れずに前髪をふくらませるほうがいい場合も多いので、鏡を見ながら工夫してみてくださいね。

今の私から見て、このボブの写真には不満があります。深くかぶりすぎ。あの頃の私はおでこのくぼみを隠したいという気持があったのでしょう。ついつい深くかぶりがちでした。

今気づいても遅いけど、ウィグをもう少し浅くかぶり、前髪を少しすいて、まゆ毛を見せたほうがよかったのにね。女性としても男性としてもOKのまゆ毛にしておけば（私は少しずつ少しずつ、根気よく脱毛しました）前髪のすき間から見えるまゆ毛やおでこはいい感じで、今の私はそうしています。

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ウィグはふだんの手入れがほんとうに大切です。静電気防止スプレーを使わないと髪がもつれたり、途中で切れたり縮れたりする髪が多くなって、ひと目でおかしな感じを受けます。これで街を歩いたら（夜の街でも）みなさんこっちを向いて！、と言っているようなもの。

ただ、静電気防止スプレーにはオイルが入っているので、少な目に使っていてもしばらくするとウィグが汚れ、つやつやでなくテカテカしてきて、細かいホコリもいっぱいつきます。これも見苦しいもので、今どきこんな女性が街を歩いていたら、やっぱりすぐに目についてしまいます。

もちろん自分でシャンプーとセットができれば言うことはないし、1万円くらいのウィグを買って使い捨てにするのもいいでしょうけど、おすすめはウィグの専門店でのシャンプーと再セット。私は3か月に1度くらい、梅田の阪急三番街のフォンテーヌでお願いしています。1回4,000円（今は税込4,725円）です（*3）。先週の金曜日にも、秋にそなえて一番のお気に入りのウィグを出しました。2週間でできるので、来週取りに行ってきます。

専門店のいいところは、セットの前やあとにアドバイスしてもらったり、カットしてもらえること。少しずつすいたりカットしてもらったりしているうちに、だんだん似合うようになってくるから不思議です（ホントのところは、新品のウィグはあとでカットできるように毛の量を多くしてあるのです）

お店に行くのは女性バージョンでも男性バージョンでもOKだけど、変にオドオドせずに自然にふるまうことが好感を持ってもらうコツかな（言うのは簡単だけどけっこう年期がいりました）（笑）

今回は評論家ふうの容子でした。

（1999年9月19日）

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（*1）ごめんなさい。先日の新年のごあいさつで同じ場面↓（写真は違います）をアップしていました。それに、今週月曜の彦根城と『1980年へ』が重なってしまいました。チェックしてなかったせいだけど、そこまでするのは無理かなとも思っています。

（*2）この新快速電車は新しくて乗り心地がよかったので、印象に残っています。記憶をたどって写真↓を捜してきました（その後ずいぶんいろんなトコで働いてたのね）（@@）。今は京都⇒奈良も（奈良線）大阪⇒篠山も（JR宝塚線＝福知山線）別の電車が走っています。

（*3）今は1回4,500円（税込4,950円）です（2022年1月）