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2021年11月26日18:51

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101章❄️雪化粧

国忠と楊貴妃が愛し合っている夜の外は
白い牡丹雪が、天から降って来ていました雪結晶

日の出(山)雪結晶楊貴妃の朝の日課である、起きたてには湯殿に入りいい気分(温泉)ぴかぴか(新しい)
女官たちに入念に、体と髪を洗ってもらった後は
大きな三面鏡のある更衣室にて、いつものように
長い髪を結ってもらい
お化粧を綺麗に施されている時ぴかぴか(新しい)

銀菊が
「楊貴妃様❣
今朝の楊貴妃様は、天女のように❣
一段と、お美しゅうございます❣
肌の艶といいぴかぴか(新しい)
瞳の輝きといいぴかぴか(新しい)
溜め息が出る程、麗しゅうございます。」

美の輝きに満ちた表情をしている楊貴妃を、誉めずにはいられない銀菊と
女官たち皆で
楊貴妃の輝く顔に見惚れながら
髪型を、いつものようにTPOに合わせ、楊貴妃の好みを聞き入れて
バッチリ決めて結いました。

お化粧が終わると楊貴妃は、姿見に映る自分の艶姿にハイビスカスぴかぴか(新しい)
見惚れた表情をして見せました。



一方この日雪結晶

燕の青龍は
楊貴妃と最後のデートから直ぐに
妖術使いの師匠である、育ての親であった父と
血の繋がらない兄の白鶴が、感染症にかかって亡くなった事をきっかけに

名前を、恵果(ケイカ)と変えて、行脚の修行に入っておりました。

恵果(ケイカ)は、小さい頃から妖術訓練を受け、見世物小屋や、
路上での大道芸でプロとして、少年時代から修行を積んでいた事で
人よりも早い年齢から、神通力が使えるようになっていたのでした。


王冠巴蜀へと逃亡するこの日は、夜からの牡丹雪が降り積もっていたので雪結晶
楊貴妃はハイビスカスぴかぴか(新しい)
飛鳥からプレゼントされていた宝石雪狐のマフラーと雪結晶
黄金色の貂の毛皮のロングコートを、選んで身につけて🦊ぴかぴか(新しい)
玄宗皇帝と一緒に、陛下専用の、豪華な馬車へと侍護衛たちに乗せられました。


ハイビスカス「隆…
万里の長城が 崩れる時……
その情景は、美しいかしら?

王冠「楊貴妃よ 。
万里の長城は、霊薬の妖術がかけられておるゆえ、あと、千年は崩れぬはずじゃ。」

ハイビスカス「ふふっ
皇帝陛下のための霊薬の妖術は、凌周道士は、かける事はできなかったのにね。」

王冠「楊貴妃よ。
千年過ぎに
万里の長城が崩れる、同じ時代に、一緒に生まれ変わり
また、こうして愛し合いたいのう。」

ハイビスカス「ええ…
その時は
また、私を、一番に寵愛してくださいね。」

楊貴妃は 馬車の御簾を開けて、雪化粧した万里の長城を見つめながら
来世にまた、地球に生まれ変わった時に、見るであろう 万里の長城を
目に焼き付けたのでした。地球雪結晶

陛下一行は、正午になる前に
広い敷地と休憩室がある
馬塊駅に停車して、一先ず休憩することにしました。

馬車から、玄宗皇帝が降りて来るのを待っていた高力士が、慌てた様子で

「陛下exclamation大変ですexclamation
感陽の県令と、先に派遣した、黄秀樹が逃走しましたexclamation
それと…
なぜか、食料が届かないので、
食料調達まで 、今しばらく、建物の中で休憩していてください。」

雪景色になっている、広い敷地内は、真っ白に輝いていました。雪結晶
暖を取るための炎かがり火が炎馬塊駅の広場と炎
皇帝陛下と楊貴妃が休憩する、休憩室の建物の中には、七輪が炎焚かれていました。

玄宗皇帝は、60歳から習慣となっている昼寝をする前に
花花夫人の家令の健が、持ってきていたアーモンドクッキーと
水筒の中の、残りわずかなドリンクを、
花花夫人は惜しみなく
玄宗皇帝と楊貴妃に差し出しました。

楊貴妃には、家令の潤一と健と、花花夫人、銀菊と小柳が仕えており

国忠には、拓哉と、阿倍仲麻呂が側に仕えており

高力士は、その皆と一緒に
陛下と楊貴妃が、アーモンドクッキーを食べるのを
皆んなで立ったまま囲んで、見守りました。

玄宗皇帝と楊貴妃は、霊猫(ジャコウ猫)の毛皮が敷かれた、長椅子に座って並んでおり、
アーモンドクッキーと、残りわずかな水筒のドリンクを口にし、喉に通しました。

ハイビスカス「隆、
花花夫人が、潼関から
美味しいクッキーを持ってきてくれていたので、空腹を防げましたね。」

王冠「ぁあ〜、
空腹でのクッキーとお茶は、五臓六腑に沁みて美味しかったのう。
これまで、贅沢なご馳走ばかり食べておったんで、そなたも空腹は辛かろう。」

玄宗皇帝は、しゃがれた声で、辛そうな表情をして、楊貴妃に気遣って
そう言うと…

王冠「高力士よ、帝都から食料が届かないにしても、この町には食料がないのか?
長安からそう遠くない場所なんじゃが?

「陛下…
人は、苦難困難が迫った時にどんな行動をとるか…
当然、他人のことなど考えられず、我先にと逃げるのが
弱い人間の性というものであります。
アン・ルーシャンの妖術に、民たちはかかってしまい、
目の前の利益に誰もが目を眩まされ、我が大唐帝国には、戸を開けようとしないのですexclamation ×2

ショックを隠せない玄宗皇帝は、
空腹に耐え、側で、楊貴妃を見守っている国忠に、命令しました。

王冠「病んだ馬を殺せと、皆に伝えろexclamation
建物の中にある薪を使い、馬肉を焼いて、みんなに食べさせてやれ。」

「はい。陛下。」

国忠は、丁寧にお辞儀をすると
側にいる拓哉と
阿倍仲麻呂と三人で、楊貴妃の側を離れました。

一時も、国忠と離れたくない楊貴妃は

ハイビスカス「隆、私は、楊家の家族たちの様子を見てくるわ。」

王冠「ぁあ〜そうだのお。
玉枝と玉葉が、元気かどうかぁ、知りたいしのう…
戻って来たら、皆の様子を、朕に伝えておくれ。」

ハイビスカス「はい。」

楊貴妃はそう言って

家令の潤一と
銀菊と小柳に見守られながら、玄宗皇帝と高力士から離れました。


ハイビスカス「お兄ちゃん❣」

楊貴妃は速い足どりで、国忠に追いつくと、国忠の腕を掴みました。

「バカexclamationついてくるなexclamation
陛下から離れちゃダメだexclamation ×2
お腹を空かした欲求不満の男どもの所へ、そんなお化粧した顔で
ウロウロするもんじゃないexclamation ×2
陛下の側へ戻れ。」

昨夜、あんなに楊貴妃とハート(矢)
甘く愛し合った国忠は、今日には、厳しい楊国忠首相の顔に変わっていました。


阿部仲麻呂は、恋しい楊貴妃を気遣って

「二人の姉君様と、楊家のご家族の御様子は、自分が見てきますからexclamation ×2
楊貴妃様は、御安心して、陛下と休憩していて下さい。
必ずご報告にあがりますので
楊貴妃様は、安全のため、首相の言う通りに、陛下の側を離れないでくださいexclamation

ハイビスカス「阿部仲麻呂、分かったわ。
拓哉、お兄ちゃんの側を離れないで、お兄ちゃんを、いつ何時も護ってあげてね。」

「楊貴妃様、承知いたしました。」

楊貴妃は、国忠の腕にしがみついていた手を
ゆっくりと外し
国忠の
手を、愛おしそうに握りしめると
国忠も、楊貴妃の白い手を握り返しました。

「さあ、もう行くんだ。」

国忠は、涙目になっている楊貴妃の頬を、優しく撫でてあげました。

家令の潤一と、女官の銀菊と小柳に囲まれ、見護らている楊貴妃は王冠ハイビスカスぴかぴか(新しい)
愛しい国忠の後ろ姿が見えなくなるまで
その場所を離れる事ができませんでした。雪結晶雪結晶雪結晶雪結晶雪結晶雪結晶雪結晶


つづく

⛩絶世の美女と言わせ続ける妖魔伝説王冠

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