西暦756年
楊貴妃は女盛りの36才になっていました
帝都長安では民たちが
「ちゃんと並んでぇ
ほらっ、割り込んじゃダメだよ
」
「一人ずつ並ぶんだ
ほらほら順番だ
押さいで順番に並んでぇ
」
通りがかりの主婦が、並んでいる主婦に
「この行列は何なの
」
「なによっあんた
この一大事を知らないの
」
「アン・ルーシャンが長安に攻めてくる前に皆、米を手に入れてんだよぉ。」
「陛下があんなに可愛がっておられた、楊貴妃様の養子のアン・ルーシャンが、長安に攻めて来るってえのかい
」
「そうだよー
」
「それに、楊国忠首相が、我が20万の朝廷軍に、大量の米を送るそうだ
」
長安の商店街の店で住み込みで働いている、提灯売りの独身男性が、雇い主のお使いで米を買いに来て並んで、知ってる情報を主婦に教えました。
「そりゃ大変だぁ
米を買わなくちゃあ
うちには子供が8人もいるんだよぉ〜。」
「それなら早く買わなきゃ米がなくなるよ
」
「お米を頂戴
」
「ああ、そんなに押さないでえ
」
「お客さん
もう米はないよぉー
」
「悪いが売り切れちまったんだ
さぁ帰った帰ったぁ
」
🎖一方
最後の砦の、瀧口亮の軍は、陛下の命令通り
潼関を出て、反逆軍と交戦しましたが⚔
唐の朝廷軍は呆気なく霊宝西原にて大敗し、瀧口亮と幹部の軍人は、敵軍の捕虜となり
潼関は陥落し
帝都長安から兵は消え
大唐帝国は、崩壊の瀬戸際に追い込まれたのでした。
瀧口亮らが捕虜となった日の夜中
「陛下
起きてください
外のかがり火が見えません
潼関が陥落したようです
」
大きなベッドで楊貴妃と就寝している玄宗皇帝に、提灯を手に持った高力士が
ベッドの側の蝋燭タワーに火を点けてから、起こして伝えました。
「なんだとぉ
潼関が陥落しただとぉ
」
「高力士、かがり火が焚かれてないのは、単なる手違いじゃないの
」
玄宗皇帝と
同じ布団で寝ていた楊貴妃が、寝ぼけまなこで言いました。
「Σ('◉⌓◉’)楊貴妃様
乳首が見えておりまぁす
(〃ω〃)大変すみませんでしたぁ
こんな時間に急に来てしまいました私が悪るうございましたぁ♀m(_ _)m」
楊貴妃は急いで布団を被りました。
「んもう(///∇///)
隆が寝る前に
おっぱいに吸いつきながら寝るからぁ〜ん
(*≧∀≦*)ぷふふふふっ
( ̄▽ ̄;)あはっ。」
気を取り直した高力士は
「かがり火が焚かれてないなどとは、これまで一度もありませんのでぇ
陛下にお伝えに参りました
それでぇ
この事を楊国忠に伝えますか
」
「朕は…判断を誤ったのか…
国忠と、龍星の、進言を退け…
まだ、40代になったばかりの、瀧口亮を出陣させ、捕虜にさせてしもうたとは
ああぁ…可哀想なことをしてしもうた……」
🏘
帝都長安の街では
志の高い若者たちが 立ち上がり、白いハチマキを頭に巻き
手には、木刀を持って、集会をしていました。
「 諸君
我々は、民兵を組織し、アン・ルーシャンを倒す
」
「エイッエイッオー
大唐帝国の為にぃー
尽くすんだぁー
」
「アン・ルーシャン打倒ー
」
「アン・ルーシャン打倒ー
」
「アン・ルーシャン打倒ー
」
「アン・ルーシャン打倒ー
」
「アン・ルーシャン打倒ー
」
木刀を持つ手を掲げて練り歩く、若者の
シュプレヒコールの大声が、街に響きますが
商店街で働いている者や、買い物をしている大人たちは
いつものように
商売に精を出し
買い物客は
いつもよりも、買いだめをしたり
商売や、家族や、生活の事で、なにかと忙しくしていました。
つづく
⛩絶世の美女と言わせ続ける妖魔伝説
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