18970127　NO4173 日本からの京釜鉄道敷設契約強請に対する反駁と約案返送

18970127　NO4173 日本の京釜鉄道敷設契約強請に対する反駁と約案返送
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009_0020_0220　駐韓日本公使館記録 9巻 二. 京釜鉄道に関する書類 一・三 (22) [京釜鉄道敷設契約の強請に対する反駁と約案返送]
文書題目 (22) [京釜鉄道敷設契約の強請に対する反駁と約案返送]
文書番号 照覆第四号
発信日 建陽二年一月二十七日 ( 1897年 01日 27日 )
発信者
受信者 大日本 臨時代理公使 加藤増雄

(22) [京釜鉄道敷設契約の強請に対する反駁と約案返送]
照覆第四号
大朝鮮外部大臣李完用為照覆事照得上年十一月二十日以京釜間鉄路姑不可擬約之由備文繳冊于本日先奉
貴来文一是抗議嗣於本月二十一日接准
貴照覆並添約案各等因准此査此案曩因地方民情既経我政府一同未准至於上年十一月十五日奉有詔勅特行佈明以停擬議並未邀
燭至有
貴文内欠隣好違条款等語詎意
貴公使高明不諒我実之至此歷久思維殊覺失図総之該鉄路一事今不可議弁所有鈔冊亦不可徒然存留合将備文付還請煩
貴代理公使査照收領可也須至照覆者 右照覆
官印
建陽二年一月二十七日
大日本 臨時代理公使 加藤増雄 閣下



照覆 第4号
朝鮮外部大臣李完用が回答します。昨年十一月二十日公文書で、京釜間の鉄道はしばらく間約定できないという理由を申し上げ契約案をお返ししたことがありますが、同日これに抗議する貴公文書を先に受けることになりました。 そして引き続き本月二十一日貴下の返信と共に添付された契約案などを受けました。これに伴い、この案件は地方民心によりすでにわが政府一同の審議を経てまだ許可しないことにし、昨年十一月十五日に詔勅を達して擬議（＊論議）を停止することにする布告を広く明らかにしたのですが、その後再び貴公文書が到着しました。
そしてその内容に「隣好を欠如し詔勅に背く」となっているが、貴公使が意外にも私たちの実情を了察されることができなかったところがあり、これに対してながくこだわって考えることにはこれらすべてのものに貴側の誤った意図というものを感じさせます。
この鉄道の件は今議論して処理することにはなりえず、送付のあった契約案はやはりこちらで無駄に持っている必要がなく、合わせてここに公文書に添付して返還します。 貴代理公使はこの回答を調べて契約案を領収するよう願ってこれに対する回答します。

官印
一八九七（明治三十）年 一月 二十七日

大日本 臨時代理公使 加藤 増雄 閣下