18950708 NO3119 朴泳孝事件 及び その事後処理に関する報告 1
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駐韓日本公使館記録 7巻 五. 機密通常和文電報往復 一•二 第1冊 (134) [朴泳孝事件 及び その事後処理に関する報告] 1) [朴泳孝事件 及び その事後処理に関する報告] 1
文書題目 1) [朴泳孝事件 及び その事後処理に関する報告] 1
文書番号
発信日 同 八日午後六時 発 ( 1895年 07月 08日 )
発信者 代理公使 杉村
受信者 外務大臣代理 西園寺
1) [朴泳孝事件 及び その事後処理に関する報告] 1
同 八日午後六時 発
----------------------------------------------------------------------杉村 代理公使
西園寺 外務大臣代理（＊宛）
ある程度信じるべき筋より得た報告によれば、朴泳孝の陰謀がある事を知った佐々木某がこれを韓在益（ハンジェイク）に筆談し、韓在益はこれを沈相薫（シムサンフン）に示し、沈相�發蝋餡Δ北�奏したところ、国王は大いに驚かれ「いかが処分すべきか」と沈相�發冒蠱未気譴燭里如�沈氏は「前総理・金弘集（キムホンジプ）を招かれて御相談に及ばれるほか良策はないでしょう。」と奏上したので、国王から急使を派遣して金弘集をお呼びになった。
これに応えて金弘集は本月六日午後四時頃参内したところ、国王は深くこれまでの不明を詫び悔悟の情を表された後朴泳孝処分の事を任せられた。そこで金弘集は申箕善（シンギソン）、兪吉濬（ユギルチュン ＊元・内閣書記官長）など数人を招いて手続きを定めたのだが、なお国王よりその他の大臣を召され夜半後安駉壽（アンギョンス）を警務使に任命され訓錬大隊長を更迭させ、同七日未明より処分に取り掛ったと言う事だ。
同日午前五時前、金允植・外部大臣が日本公使館を訪れその経過を私に伝え、さらに朴泳孝（パギョンヒョ）氏を逮捕するに際して日本人がこれを妨害しないよう取り締まることを依頼した。
同大臣と対談中、その朴泳孝氏が突然その席に入って来たので、金大臣はしばらく語りあって立ち去った。朴氏が本公使館を去った後、朝鮮政府より巡査及び兵隊でもって仁川まで彼を追跡したと聞く。
また王宮の方では金弘集が主となって対処し、七日昼頃には徐光範（ソグァンボム）を除く他の各大臣が揃って兵隊、巡査で厳重に王宮の内外を警備したので、城内には特別に不穏な動きはなく、徐光範をはじめ朴氏一味の人々はいずれも無事である。
昨日申箕善免職、李允用（イユニョン）拘引の趣旨の電報をしたのは誤りである。また昨日しばしば大院君を召されたのだが病と称して入闕されなかったとのこと。
そもそも本件の起こりを探究すると、宮中又は国党の中に深い計画があったとも思われず、もっともこのところ朴派の動きについて疑わしいところがあった。衆目もここに集まっていたのだが、突然に異変の報に接したのであたかも打ち合わせていたかのように互いに協同してこの処分を決行したものと思われる。
今日の模様は至極平穏であるので、この上は早く金弘集一派の人々で内閣を組織して、以って閔氏が間に乗ずることを防ぎ、そして従来行ってきた改革の順序を追って進行するならあるいはこれまでより堅固な内閣を立てることができるかもしれない。今日は誠に堪忍の場合なので私も内々その筋の人に向かって早く金弘集内閣を作るよう勧めている。今回の事につき充分調査したのだが外国との関係は全くない模様である。
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