18950703　NO3106　　井上公使一時帰国に伴う内謁見 状況報告

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駐韓日本公使館記録 7巻 　五. 機密通常和文電報往復 一•二 第1冊　 (128) [井上公使一時帰国に伴う内謁見 状況報告]
文書題目 (128) [井上公使一時帰国に伴う内謁見 状況報告]
文書番号
発信日 同 三日午後六時 発 ( 1895年 07月 03日）
発信者 代理公使 杉村
受信日
受信者 外務大臣代理 西園寺

(128) [井上公使一時帰国に伴う内謁見 状況報告]
同 三日午後六時 発
------------------------------------------------------------------杉村 代理公使
西園寺 外務大臣代理（＊宛）

本日国王への内謁見を遂げ、井上公使からの御伝言の趣旨をつぶさに奏上したところ、国王には「公使が告別の際に述べた親切な忠告ははっきりと記憶している」と仰せられ、また国王・王妃とも公使が早く帰任できる事を渇望するとお話になられた。また公使の献上物について王妃・世子とも深く謝辞を申し述べられ全体に御機嫌がよかった。
過日来、宮中と内閣の間に起っている衝突は、内閣のほうが手を緩めたため一先ず平隱に復し、国王も安睹された御様子である。
義和宮の出発について国王よりは確かな御返答はないが、同君自らこれを急がれているとのことで本日人を派遣して船便を問い合わせられた。