18950506　NO3017　　鉄道•電信条約に従う列強の平等要求　 1

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駐韓日本公使館記録 7巻 五. 機密通常和文電報往復 一•二 第1冊 (68) [鉄道•電信条約に従う 列強の 平等 要求] 1) [鉄道•電信条約に従う 列強の 平等 要求] 1
文書題目 1) [鉄道•電信条約に従う 列強の 平等 要求] 1
文書番号
発信日 同 六日午後四時三十分 発 ( 1895年 05月 06日 )
発信者 公使 井上
受信者 京都 外務大臣 陸奧

1) [鉄道•電信条約に従う 列強の 平等 要求] 1
同 六日午後四時三十分 発
-----------------------------------------------------------------------井上 公使
京都 陸奧 外務大臣（＊宛）
二三日前、イギリス、アメリカ、ロシア、ドイツの公使、領事は、朝鮮政府に向って
「朝鮮政府は今般鉄道建築のため、ある一国（＊日本を指す）の会社と永年許与の約定をなし、さらにこれに電信管理の利益を許し、あわせて鉱山開採を許可するとことを伝え聞いたが、この一国に限って利益を与えることは不公平を免れない。よって各国は最恵国平等の例によって、競争入札の法に従って共にその利益を受けたい。また今般仁川（インチョン）に更に日本居留地を開くというがこの地は『英韓条約第四条第四項』で外国人に許した不動産を購買し得る区域を含むものである。」
との覚書を差し出したと、当外務大臣より承知している。
そこで考えるのに、これは多少誤聞を免れないが、各国人らが日本の挙動に対し次第に嫉妬心を興していることを確かめなければならない。目下外国との関係は極めて慎重を要する時機であるので、「鉄道電信条約」交渉などはどのように進めるべきか、政府の御意見を承知したい。