18950107 NO2668 捕獲した東徒魁首を征討隊に送交 および 参謀•招募•別軍の召還要請
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駐韓日本公使館記録 6巻 一. 東学党に関する件 付・巡査派遣の件 二＜第１巻第５章の後半部＞ (5) [捕獲した東徒魁首を征討隊に送交 および 参謀•招募•別軍の召還要請]
文書題目 (5) [捕獲した東徒魁首を征討隊に送交 および 参謀•招募•別軍の召還要請]
文書番号
発信日 我一月初七日 ( 1895年 01月 07日 )
発信者 伯爵 井上馨
受信者 大臣 金 （＊金弘集であろう）
(5) [捕獲した東徒魁首を征討隊に送交 および 参謀•招募•別軍の召還要請]
敬啓者昨接在淳昌我討伐東匪隊長南電稟全琫準金介男並已就縛其余匪魁亦擒獲相踵但匪徒一経就縛即監司不分良莠立地斬処無由遵行憲諭請飭該監司将拿獲匪徒解交我征討軍為盻又参謀招募別軍各官乗乱擾民貽害地方凡此等官並趁早撤罷為要等語査東学匪党不独係貴国反賊其於我国関繫匪浅凡有捕獲匪魁速宜押解到京鞠訊罪状以昭典刑是本使会於陽暦客臘二十七日照会貴国外務大臣函内明晢述及在案今拠前電貴地方官濫殺之弊可橈見乃夫如斯則将何以明罪正刑乎相応函請貴大臣趕速厳飭該監司所有捕獲匪徒尽数送交我征討隊以便究弁
並将参謀招募 以及別軍各官 火速召還以靖民心而防禍乱是為切要専此順頌
日祉
我一月初七日
伯爵 井上馨 頓
金 大臣 閣下
（＊私訳）
謹んで申し上げます。 昨日淳昌（スンチャン ＊）にいる我が東匪（＊東学匪党）討伐隊長（＊南小四郎少佐）が送った電報を受けてみると、
「全琫準・金介男などはすでに捕縛され残りの匪魁も相次いで生け捕りされたが、匪徒を捕えた時監司は良民と匪徒を分けず直ちにすべてを処刑したので宣諭のとおり行うことができませんでした。この時、監司としては捕まえた匪徒たちを私たちの討伐軍に譲り渡す予定だったと分かりました。しかし、参謀・招募・別軍など各軍官たちは変乱を利用して百姓たちを動揺させその地方に被害を及ぼしたのでこのような軍官は一日も早く解職してください。」
と言うことでした。
そして東匪たちは貴国（＊朝鮮国）の反賊になるだけでなく、我が国（＊日本国）と関連した被害も少なくありません。したがって逮捕した匪魁（＊東学集団指導者）たちを一日も早く京城へ押送し、その罪状を尋問して国法を明らかにしてください。これは先に本使が去る十二月二十七日（陽暦）帰国した外務大臣に照会した書簡で詳細に明らかにした案件です。そして前で話した電報によるならば貴地方官が殺人を思いのままにしてしまう弊害をのぞくことができます。
本当にこのように殺人を勝手にするならば、どうして彼らの罪状を明らかにして刑罰を与えることができるでしょうか？ そこでこのように書簡を通じて申し上げるので、貴大臣は速くその監司に命令を下して、逮捕した匪党を私たちの討伐隊に渡して処理するようにして、合わせてその参謀と招募および別軍などの各軍官を速く呼び寄せて民心を安定させて禍乱を予防することができるようにして下さることを切実に望みます。 日増しに福々しいように祈ります。
我一月初七日
伯爵 井上馨 頓
金 大臣 閣下
＊淳昌（スンチャン） 「淳昌郡は大韓民国全羅北道の南部にある郡である。南部を全羅南道と接している。 」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B3%E6%98%8C%E9%83%A1
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