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2021年08月03日23:47

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労働について思うこと

自分の気持ちを押し殺し理不尽なことにも耐え、ひたすら言われたことを遂行する。

私は仕事はこういうものだと感じてきた。

だから「サラリーマンは奴隷だ」と言われれば、その通りとしか言いようがない。

実際、昔の奴隷の話を読むと、やっていることは今のサラリーマンと変わらない。

子供の頃、貧しい国の労働者を見て「ああも働かされるなんて大変だ」と同情したが、大人になって「彼らは日中働かされるだけ。夜間は家でゆっくり過ごせるので恵まれている」と感じるようになった。


以前、インドの女性差別を非難するためこんなキャッチフレーズが作られた。

美少女が結婚式の衣装を着て涙を浮かべている。

「十六歳。まだ恋を知らない」

このポスターは日本人の同情をひかず、まったく支援者が集まらなかったそうだ。

それもそのはずである。

日本人は、忙しくて恋どころか結婚すらできないのだ。

”十六歳でさっさと結婚させてもらえるなんて恵まれている” としか思えない。

外国の映像や写真を見せ ”日本は恵まれている” と言い、それで今の状況に満足させようとしているのは分かる。

しかし、少し考えてしまう人にとっては逆効果。

”俺たちは貧しい国の労働者より悲惨だ” そのことが分かってしまうからだ。

日本のサラリーマンの1日をポスターにし、「40歳。まだ恋は知らない」なんてキャッチフレーズをつけたら、インドのアンタッチャブル(不可触民)が同情するだろう。

「俺たち差別されているけど、こんなに働かなくても飯食えるし、結婚できるし、遊ぶ時間もある。日本人に生まれなくてよかった」


貧しい国が貧しいのは彼らが働かないからであり、彼らは日本人みたいに働くより貧しい方がよいと思っているから貧しいままなのである。

ドキュメンタリーで、貧しい国(パキスタン)の過酷な労働をやっていたが、9時出勤で昼は1時間かけて飯を食べ、その後1時間昼寝。16時には帰宅して家族と団らん。

仕事もダラダラとマイペースで掃除をしているだけ。

それでこの男性は「賃金が低い」と不平を言うのだが、そりゃ働いていないからカネがもらえないだけだろ(笑)とつっこみどころ満載であった。


また健康なのに生活保護を受けている人は、働きたくないから働かず、それで保護を受けているだけであり、それでいつも「貧乏だ」とブーブー不平を言っている。

ドキュメンタリーの貧乏な国の住民と同じである。


でも私が思ったのは、「なぜこんなに働かなきゃならないの?」ということ。

働くのは自分が幸福になるためなのに、働くこと自体が目的になってしまっている。

働かない人を非難している我々の方が、本当は愚かなのかもしれない。
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