このニュースの感想では ”暴動を起こすキチガイが悪い” みたいな論調が多い。
しかし、なぜ彼らが暴動を起こしてしまうのか?
それはまともな手段では物を申すことができないからだ。
私は、民主主義がよい制度だとは思わない。
しかし、腐敗した政府が民主主義を破壊し、そのため訴えたくても訴えることのできない政策の犠牲者が、捨て鉢になって暴動を起こしている。
かつて、この国では、肌の色が黒い人は国民とみなされず、僻地のリザーベーション(居留地)に押し込められ、外国人として見捨てられた。
肌の色の白い人たちは、先に住んでいたのが肌の色の黒い人たちであることなどおかまいなしに、肌の色の黒い人たちを嫌い、彼らを自分の生活圏から排除した。
肌の色の黒い人たちは、その仕打ちに怒り、声をあげたくても、外国人とされたため、声をあげる権利すらなかった。
そこで大きな暴動を起こし、そのため外国から来た犯罪者として虐殺された。
今は肌の色の黒い人たちがこの国のトップとなり、同じ肌の色をした人たちを上流階級と下層民に区別し、下層民をスラム街に追い込み、昔、肌の色の白い人たちがやったと同じく、スラムを外国(国民の権利の対象外)として見捨てている。
そこで大きな暴動が起こっている。
そして肌の色が白い人と同じく、軍隊を出し、外国(住民を国民として登録していない土地)からの犯罪者として虐殺している。
この土地に育った文化がそのようなものだったのだろう。
肌の色が白かろうが黒かろうが、やっていることは何も変わらない。
かつて南アフリカでは、肌の色の違いによる差別が問題とされたが、本当は、肌の色の問題ではなかった。
そのことが今になって鮮明に表れてきた。
■南アの暴動、212人死亡 大統領「民主主義への攻撃」
(朝日新聞デジタル - 07月17日 14:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6595413
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