漫画”北斗の拳”で、ラオウが最期に片手を挙げ「我が人生に一片の悔いなし」と言う。
人生や死について話すと、必ず「ラオウのように人生を悔いなく終われたら笑顔で死んで逝ける」と言う人が現れる。
でも、死ぬ時、悔いのない人生は過ぎ去った過去であり、死はこれから来る現実。
いくら過去に悔いがなくても、それとこれとは別の話。
死に直面すれば、これからどんなところに向かうのか不安におののくことになる。
だから人生を悔いなく送ることとは別に死についても考えておかないと、いざ死ぬ時、今まで何も知識を得ようとしなかったことを後悔するだろう。
彼らは言う。”人は死んで無になる。だから死を考えることなく死んで消滅が理想。”
でも、死を考えない人は、今しかなく、今の欲望に振り回され、その人が目指す悔いのない人生を送ることができない。
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