先日、私が依頼した業務で業者が職場に入り作業をした。
暑い日であり、また機械と向き合う集中力が必要な作業。
彼が作業をしている場所は外からは見えない密室。空気も通わず暑い。
そのため彼はマスクをはずして作業をしていた。
上司は「こんな暑い部屋なら業者はマスクをはずしているかもしれない」と考え、
わざわざその部屋をのぞき、彼がマスクをつけていないことを発見。
彼にやさしい言葉で注意したとのこと。
「○○さん、人の目もありますからマスクお願いしますね」
彼は、その”やさしいが裏のある言葉”を聞き、すぐにマスクをつけた。
業者が帰った後、上司は私にこれらの事情を話し、こんなことを言った。
「佐藤くん、業者がマスクをつけていることを確認しなきゃダメだろ」
「今度、マスクをつけていないところを発見したら、彼の会社にクレームを入れろ」
「あいつに情けなどかける必要はない」
「”あんなマスクをつけない社員はクビにしろ。クビにしないと、おまえのとことの契約を更新しない”と言っておけ」
上司にしても、本気でコロナが怖いとは思っていない。
でもマスクをつけることが正しいとされていれば、たとえ人から見えない所で作業していたとしても、わざわざ見つけだして、その人の会社に通報する。
たかがマスク。しかも密室の作業で暑さに耐えかねてマスクをはずしていただけなのに、上司はなぜそう怒れるのか分からない。
上司はコロナ感染症を恐れていないし、マスクの有効性も信じていない。
”業者はマスクをはずし我々を恐ろしい感染症の脅威にさらしたから怒る”なら分かる。
でも上司の怒りの発言には「我々を感染症の脅威にさらした」との言葉はなかった。
彼は、ただ”マスクをしなかったこと”だけに怒っている。しかも本気で怒っている。
マスクをせずに歩いていても、注意する人はあまりいない。
でもまわりの人は言わないだけで、この上司のようなことをしている。
これが今の日本人。私は背筋が寒くなった。
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(朝日新聞デジタル - 06月17日 17:58)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6558559
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