アメリカの文豪、マーク・トウェインは自分の父についてこんなことを言っている。
私が14歳の頃、父はひどく嫌なヤツで、ダサいしつまらないし、接するたびに不快感がこみあげ、見るのも嫌だった。
私が21歳になった時、父は立派な男になっていた。
ある人がマーク・トウェインの意図に気づかずこんなことを言った。
あなたのお父さんは立派な人になられたのですね。
いえ、私が変わったのです(笑)。
立派な父親は、わがまま盛りの世間知らずの子供にとっては煩わしいものだが、その子供が大人になり父のことを理解すると尊敬するようになる。
子供の頃は”お父ちゃん、キザでかっこよくていけている男”と感じていた。
それが、歳をとるたびに、父が幼稚で中学生の子供と目線が同じだったからそう感じたにすぎないことを知る。
21歳になった時”ああ親父はいつまでたっても中坊かよ”
そんな悲しみを持って、父を見つめるようになる。
感慨深い話である。
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