社会人になると「物を売るためには心が大事」と言われ、外部講師を招いては「接遇研修」みたいなことをさせられる。
でも実際のビジネスの場では「なんだこいつは?」みたいなヤツでも、そいつが持って来た物が欲しければ買わざるを得ない。
一方、いくら腰が低くて心地よい接客をしてくれる人であっても、いらない物を持ってこられたらやっぱりいらない。
私の住んでいる賃貸住宅を仲介してくれた不動産屋の営業は接遇態度の悪い人であった。
本当「こいつの営業成績にはしたくない」と感じたが、よい物件だったので、嫌々、彼と契約してしまった。
単価が安くどれも同じコモディティ商品なら”気持ちのよい相手から買いたい”と思うが、一つ一つ個性を持った物だと、それを逃したら次に得られるかどうか分からないからだ。
売れる物なら売れるし、売れないものなら売れない。
気持ちが大事と言われるけど、これが真実だなと感じる。
「売れない物を気合と根性で売れ」みたいなことを言っている企業は、ほぼ100%ブラック企業か詐欺企業であり、このフレーズを聞いたら、辞表を提出した方がいい。
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