いまだに「女性差別」とか「女性に対する犯罪」とか言っている人たちがいる。
確かに広い世間を見回せば、そういった事例がないわけではない。
しかし、それはごくマレなケースであり、世の中の基本は、男性蔑視、男性差別であり、女性に対する犯罪の何倍も男性に対する犯罪が横行している。
しかしマスメディアでは、ごくマレな女性差別や女性に対する犯罪をわざわざピック・アップし、どちらが被害者か分からないあわれな男性をつるし上げている。
インターネットで検索してみても、検索エンジンが男性差別や男性蔑視の事例があがってこないように操作され、それらを見るだけでは「今が女尊男卑の時代」とは感じられない。
また、たまたま男性差別を受けずに結婚し、それ以上、女性と関わらずによくなった男性は、今が女尊男卑の時代という自覚に欠ける。
アンクルトムの小屋というアメリカの古典がある。
トムは奴隷であり黒人差別が横行するアメリカ南部の農場に住んでいる。
しかし農場主の白人夫妻はトムをわが子のように扱い、息子のジョージもトムを慕っているため、トムは自分が奴隷である現実を知らない。
トムが「ジョージ、俺○○したい」と言えば、
農場主のジョージは喜んでそれを認め、奴隷主としての権利を使おうとしない。
トムは自由人と同じく、自分がしたいようにし、生きたいように生きる。
しかし、ある時、ジョージがギャンブルに手を出し破産。
トムは初めて奴隷がどういうものかを知る。
家具と同じように、妻はAさん、子供はBさん、自分はCさんと売られ「嫌だ」と泣いても、ジョージは「すまない。すまない」と謝るしかない。
温情なジョージが所有権を持っていたから拒否権を使わなかっただけであり、ジョージが拒否権を使えば、自分は何一つ自由にできない存在であったことを知る。
ジョージは破産しトムの所有権を失ったため、トムの権利は他者に渡った。
ジョージは他人の持ち物には何もできない。ただ泣くばかり。
今の男性でも、よい女性と縁があれば、今の世の中が女尊男卑の悲惨な世界であることを知らない。
「えっ!今が女尊男卑の時代だって!俺は女には大切にしてもらっているし、やりたいこともしたいことも自由にしている。俺は自由人だ。差別なんてされていない」
そういうごく一部のめぐまれたトムたちが、現実の一部でしかない「男女平等」をあたかも現実の全体だと言いふらす。
確かに彼らにとってはそれが現実であろう。
ジョージが破産するまで、トムにとって「人種の平等」は現実であったし、確かにトム個人にあってはそれは正しかった。
しかしトムの現実は全体のごく一部でしかなく、大部分は「人種の平等」からは程遠い悲惨な状態だった。
情報を得る時は、必ずマジョリティー(多数派)で考えなければいけない。
19世紀初めのアメリカ南部で、トムのような白人と同じように生きられる黒人がいたからといって、当時のアメリカ南部が人種的に平等と言えるわけがない。
今の世の中はそれと同じ。
男女平等の状況で生きている男性もいる。しかし、だからといって今の世の中が男女平等なわけではない。
”今の世の中は女尊男卑の世の中であり、シェルビー一家の暖かな農場から一歩出れば、そこには男性差別が渦巻いている”
私は一部の話をしているのではない。全体をながめて話しているのだ。
私は、少しでも男女が平等に生きられる社会が来ることを切に願っている。
芸能事務所代表がわいせつか
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6401120
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