mixiユーザー(id:6757975)

2020年06月28日10:04

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生活のコスパ

「支出の無駄をなくし少しでもお金を節約しよう」

その考え自体は悪くないが、問題はこのかけ声をかけているのが、ネット保険やらネット証券やら、乗り換えを推奨する会社であること。

パット見、安くなるのはよいことだと思えるのだが、彼らは、安くなった分、サービスが低下していることは表に出さない。

またコスト削減により失われる信頼関係についても考慮していない。


先日、自動車の任意保険の更新をしたのだが、私は安いネット保険ではなく地元の知りあいがエージェントを務めるネットに比べれば割高な保険に入っている。

ネット保険なら無事故の場合1年間で3万円ぐらいなのだが、私の入っている保険は4万円ぐらい。1万円高いのは、間にエージェントがいるからだ。

私は今まで恐ろしい人相手に交通事故を起こしたことはないが、普通の人相手に接触事故をしてしまったことはある。

たとえ普通の人相手、物損であっても、事故を起こした時はとても心細いもの。

そんな時、専門知識を持つエージェントに連絡をとり、彼が何から何まで対応してくれたのはとても心強かった。

私の場合、人身ではないし相手は怒っていなかったのだが、それでも負い目がある中で、けっして私に対しよい思いを持っていない相手と話すのは大変な苦痛。

地元のエージェントなら、すぐにかけつけ私の代わりに彼と話してくれる。

精神的にこれほど助かることはない。


生活のコスパばかり考え、費用を減らしてしまうと、それに伴い失うものも大きい。

無駄に支払っても意味がないが、何かしてもらうならケチらずにお金を払う。

誰もケチな人のまわりには集まらない。

「大盤振る舞いしろ」と言っているのではなく、コストとかじゃなくて感謝の気持ちで色をつけて払うぐらいの心構えが必要ってこと。

ネット社会になって、コストとして一番失われてしまったのは顔が見える人との信頼関係だと思う。

信頼関係は目には見えないしお金で計測もできない。

でもコストばかり考え、これを削ってしまえば、自分が苦しむことになる。


もし安さでネット保険にしていたらなら、事故を起こしても、私のことをよく知り親身に対応してくれるエージェントは来ない。

自動音声で顔をみたこともなく自分のことも何も知らないアカの他人が出て、機械的に案内してくれるだけ。

「これこれの手続きが必要になりますので、相手の方にはこれこれ伝えてください」

確かに理屈ではそうだけど、それだけすれば問題はないし、手続きもできるけど。

でもなんか違うんだよね。

失われた時間とトラウマになった自分の心は戻らない。
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