マザー・テレサは、なんらかの利益が得られるから慈善活動をしていた。
そう考えてしまう人は多い。
実際、マザー・テレサにしても、やはり自分の欲望の充足のために慈善活動をしていた。
彼女の社会生物本能は注目型にあたる。
注目型の人は、他人から愛されることが欲望を満たすことになる。
だからマザー・テレサは、多くの人に慈善活動をし、多くの人から愛され、それで自分の欲望を満たし幸福だった。
注目型の人は、100万円もらうことより、100人の人から愛される方がうれしい。
マザー・テレサの慈愛はその社会生物本能から出ていた。
注目型以外の人はこの感覚が分からない。
そこで自分の身に置き換え、以下のような推測をたててしまう。
司令型は慈善活動をビジネスと考える。
マザー・テレサは貧困ビジネスをして儲けていた。
法則型は慈善活動を聖典の杓子定規の解釈と考える。
マザー・テレサは聖書に書かれたことを実践することで自己満足に浸っていた。
理想型は慈善活動を目的のための手段と考える。
マザー・テレサはキリスト教の宣伝の一環として慈善活動をしていた。
この3つのどれもが誤りなのは、マザー・テレサの人生を見ればあきらかである。
人は他人の行動を考える時、「他人も自分と同じ人間」と考え、
司令型は司令型の人間の行動として、法則型は法則型の人間の行動として、理想型は理想型の人間の行動として、注目型は注目型の人間の行動として、他人の行動の意味を考えてしまう。
そのため誤解が絶えない。
本でもアニメでも、作者がどの型かで、登場人物の行動の動機が決まる。
司令型の作者が書いた物語は、みなが金銭的な利益の増大のために生きる世界
法則型の作者が書いた物語は、みなが法則の解明に情熱をそそぐ世界
理想型の作者が書いた物語は、みなが理想の実現に人生を捧げる世界
注目型の作者が書いた物語は、みなが人からの愛を求める世界
しかし現実の世界は、4分の1つづこれらの世界の住人が住むモザイク状の世界。
どれも4分の1は正しいが4分の3は誤っている。
私は、このことを知ってから、他人が理解できるようになった。
他人が理解できれば、他人への対処法も見つかる。
これはアカの他人だけでなく、
職場の人、クラブの人、そして家族や恋人など、サイコパスという例外はあるものの、99%の人に使える。
自分の世界で理解できる他人は、他人の4分の1にすぎない。
残り4分の3は相手のことを推測すると誤った憶測から人間不信になってしまう。
また他人の書いた本や情報に触れる時、相手が何型かを考えながら読まないと、情報に振り回されることになる。
社会生物本能の話はこちら
社会生物本能の4タイプ
https://four-types.appspot.com/About4types.html
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