多くの人は店名公表の意味が分かっていないな

「この店は行政の要請に従わなかったお店です」

店名を公開することは、５つの点で店に深刻な打撃を与える。


１）みんながコロナ騒動で苦しんでいる中、抜け駆けする悪い店（悪徳企業）との印象を与え、騒動が収まった後、来店を避けられてしまう。


２）同業者から憎まれ、業界からつまはじきにされる。

頻繁に変更する法律などの情報の回覧が回ってこない。パチンコの動向を話し合う会合に呼ばれず情報源が減る。などなど。

普通、個人的な怨恨から村八分にすると、同情店から「ちょっとそれはかわいそうだろ」と仲裁が入るが、みんなが休業に苦しんでいる時、その行政指導に従わなかった悪徳業者とのレッテルを貼られると、同情店も口出しできず、またそれが村八分に大義名分を与えてしまう。


３）求人を出せなくなる。また出しても人材が集まらなくなる。

行政指導に従わない。→ヤクザの店？→おそらく労働基準法も無視だろう。

パチンコ店で働いてもよいと考える人も、行政指導に従わなかった店と従った店があれば、従った店に就職したがる。

またハローワークなど公的機関で社員募集をすることができなくなる。

さらに民間の求人情報サイト、情報紙からも掲載を断られる。


４）アウトローの人たちが集まって来る。

同じく社会からつまはじきにされた人たちが集まって来て、トラブルに巻き込まれる確率が高まる。


５）「行政指導に従わない店」とのレッテルを貼られる。

事業拡張計画が許可されなくなる。

税務調査などが他の店に比べ厳しくなる。

警察から目をつけられ、

軽微な犯罪行為があっただけでも目くじらたてられ営業許可を取り消される。


パチンコ店の営業が大変なのは分かる。

でも多くの店は上記のような制裁を恐れ休業要請に従わざるをえなかった。

５月６日にいきなり新型コロナの状況が改善されることはないだろう。

でもパチンコ店は営業再開できないと困る。

そこで彼らがとりうる手段は、同業者で結託し、地域の名主やら政治家やらに働きかけ、（おそらく騒動は収まらないだろうが）５月７日には休業要請を解除してもらうこと。

それには選挙における票田の約束なども行われるだろう。

これはダークな交渉ではあるが・・・。


中華人民共和国（以下：中国）なら警察が介入し無理やり店舗を閉鎖してしまうが、日本ではそういったやり方はしない。

しかし日本は日本ならでわの陰湿な方法で行政命令に従わせる。

まるで江戸時代の村八分そのもの。日本の伝統文化としかいいようがない。

日本方式はやさしいイメージがあるが本当にやさしいのだろうか？


私は学生の頃、一時期、中国の北京市に滞在したことがある。

あちらはなんでもかんでも暴力。人民も暴力的だし、政府も暴力的。

営業が禁止されている場所で露店を出していると、警棒を持った警察官がやってきて、強制排除。

北京動物園の前の広場は営業禁止なのだが、多くの露天商が露店を開いていた。

そこに警察のバスがやってきて、警棒を持った警察官が多数現れた。

露天商は料金の回収もせず、急ぎ露店をたたみ、１分後には広場から逃げだした。

逃げ出す露天商の車列で道路は渋滞。

逃げ遅れた露天商は、警察官に警棒で「殴られ」露店を破壊され、売り上げ金を没収されていた。

中国では人民に要請などしない。命令であり、破れば、物理的な制裁を受ける。


ああいうのを目の当たりにすると、日本はやさしいと感じたものだが、日本に住んでいるとそうでもないことにだんだん気づく。

中国では陰湿な村八分はない。物理的に強制して終わりである。

日本はいつまでも精神的にじめじめイジメる。


中国を離れる時、友人がしみじみ言っていた。

中国に来た時、中国人の粗暴さにはあきれたが、今では日本の陰湿な社会より中国の単純でさっぱりした社会の方が居心地がよいのではないかと感じる。

基本的にアメリカもヨーロッパも中国方式であり、日本方式は珍しい。

これも戦後、暴力を徹底的に排除したため、国も人民も陰湿化した結果だろう。

その結果が、豊かだが幸福度の低い国民、高い自殺率である。


私は、パチンコ店への休業要請はいきすぎだと思う。

政府がパチンコ店をとりあげたのは、国民への人気取りだと感じている。

しかし、一旦、決まってしまったからには、それに従わなかった時の制裁は恐ろしい。


店名公表の意味がよく分かる動画

コロナ休業しないパチンコ店の公表の意味を元公務員が説明する


　
店名公表パチンコ店 300人行列
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6060776