岡田斗司夫さんのプレミアム会員向けの動画で、欲求のズレから生まれる人間の4つのタイプをやっていた。
人間には3つの階層がある。
一番目の階層は、キャラ(印象)と外見(顔かたち)。
二番目の階層は、その人の知識や能力や性格など。
三番目の階層は、誰もが共通して持つ本能。
一番目は外面であり、会う人の多くは、それ以上深く知る関係にはならない。
二番目は内面であり「内面を見て欲しい」と言った時の見て欲しい部分。
三番目の本能は皆同じであり、個人間の違いはない。
岡田さんは、二番目と三番目の間に第二の本能と呼ぶべき4つの社会生物本能の型があると言う。
それが司令型、法則型、理想型、注目型の4タイプ。
この4つのタイプは個人の欲求のズレ(何を心地よく感じるか)によるものであり、無意識のレベルで脳がそういう風にできてしまっているらしい。
この話は私にとってまさに目からうろこであり、今までトラブルになってしまった元マイミクの気持ちがなるほどと分かった。
まずボックスを四等分し、
上の2つが他人と接していたいタイプ(外交的)、
下の2つが他人とあまり接したがらないタイプ(内向的)。
右の2つが具体的(客観的な事実で物事を見る)、
左の2つが抽象的(自分の思いで物事を見る)。
右上のボックスに来るのが司令型(軍人)。
司令型は競争に勝つことに喜びを感じるタイプ。
物事を数字で考え、数字で結果が現れないものは無駄だと切り捨て、常に100%の力で数字を上げることに全力を尽くす。熱血熱情的な性格。
恋愛は、相手のことが好き嫌いより相手がどれだけ自分にとって利益になるかで考え、自分にとって利益になる相手を得ようと熱をあげる。
右下のボックスに来るのが法則型(学者)。
法則型は物事の仕組みが分かることに喜びを感じるタイプ。
成果より、その仕組みや成り立ちを理解しそれを利用することに喜びを感じる。熱意がなく冷めた性格。常に50%の力でしか物事に取り掛かれない。
恋愛感情はなく、結婚はするもの、子供はつくるもの、それを一つ一つこなしていくのが人としての義務と感じ、その義務を履行することに喜びを感じる。
左下のボックスに来るのが理想型(職人)。
成果より、そのプロセスが自分の信じるものに一致することに喜びを感じるタイプ。
他人が何と言ってもゆずれない信念を持ち、損得勘定なしに自分が正しいと信じることをつらぬく。
恋愛は、心に自分の理想の異性を思い描き、相手がそれに合致していると思うことで相手を猛烈に求める。
左上のボックスに来るのが注目型(王様)。
成果より、どれだけまわりの人から喜ばれ自分が好かれるか考える。
相手が心地よく感じるか感じないかで物事を考え、相手に合わせて行動する。
人間好きであり、損得や数字など関係なく、他人からちやほやされることを求める。
自分というものがなく、まわりに迎合する。世渡り上手でもある。
恋愛は、相手を好きと思えば、猛烈に相手から好かれたいと感じ、相手から好かれることばかり考える。
そしてこの4つのタイプにはそれぞれ相性がある。
司令型は注目型を見下し法則型をねたむ。
法則型は司令型を見下し理想型をねたむ。
理想型は法則型を見下し注目型をねたむ。
注目型は理想型を見下し司令型をねたむ。
司令型は注目型に嫌われやすく。
法則型は司令型に嫌われやすく。
理想型は法則型に嫌われやすく。
注目型は理想型に嫌われやすい。
同じグループに属する人とは意気投合しすぐに仲良くなるが、同じ欠点を持っているため、それがもとで関係が崩れやすい。
相性がよいのは、対角線上にあるタイプ。
司令型と理想型は相性がよい。
法則型と注目型は相性がよい。
相手を理解できないが、相手と自分で欠点を補完し合い、長く良好な関係を築きやすい。
私はおそらく法則型である。
それを考えると、今までの出来事について、なるほどと納得がいく。
私のプライベートの親友は2人とも注目型であり、感じ方が私とはまるで違う。
彼らとは趣味や好みも違い共通の話題も少ない。出会った当初はお互い疎遠だった。
しかし時間がたつにつれ一緒にいて疲れないこと、なぜかお互い連絡を取り合ってしまうことから徐々に濃厚な関係へと発展していった。
同じ法則型の人は、趣味や好みが似ていて最初は仲良くなるが、お互い社交的でないため連絡を取り合わず疎遠になってしまう。
彼らとは疎遠だが、飲み会などで顔を合わせると共通の趣味や話題で盛り上がる。
職場でもプライベートでも司令型の人には嫌われることが多く、司令型の友人とはあえて距離を置いている。
理想型の人はどうも相手の生き方が矛盾してているような気がして、ついつい口を出してしまい関係が破たんしがち。
このタイプには思ったことを言わないように心がけている。
赤、白、黄色、それぞれの花びらの色のチューリップを用意し、
それぞれのタイプの人にどのチューリップが欲しいか聞いてみた場合。
司令型はチューリップの花がいくらで売られているかを考える。
赤のチューリップは1,000円、白のチューリップは1,100円、黄色のチューリップは1,200円。
黄色のチューリップを売った時が一番儲かる。
一つくれるなら黄色いチューリップが欲しい。3つともくれるなら全部欲しい。
法則型はチューリップという生物種のカテゴリーで考える。
赤いチューリップ、白いチューリップ、黄色いチューリップ。
花びらの色は違っても、どれも同じチューリップ。
一つくれるなら赤のチューリップが好きだから赤をもらおう。
3つくれると言われても、同じ花が3つあっても持ち運びが面倒だから1つでいいよ。
理想型はチューリップはすべて赤色でなければいけないと思いこんでいる。
赤のチューリップだけがチューリップであり、白のチューリップや黄色のチューリップはチューリップではない。
私は赤のチューリップしかいらない。白や黄色は目障りだ。
注目型はまわりの人が何色のチューリップが好きかに合わせる。
まわりの人が赤のチューリップが好きなので、私は赤のチューリップが欲しい。
でも白や黄色のチューリップを好む人もいるから、3つくれるなら全部もらおう。
司令型から見れば、己の信念から白や黄色のチューリップを受け取ろうとしない理想型はキチガイ。まわりが求めるからといって少ない利益しか得られないチューリップを選ぶ注目型はアホ。「同じ花が3つあっても持ち運びが面倒だ」と受け取りを拒否する法則型は、己の怠慢のため利益を逃す非生産的な人間。
司令型の口ぐせ
「チューリップを3つ売れば3,300円儲かるのに、労を惜しんでチューリップを1つしか受け取らないヤツは組織の足を引っ張る非生産的な人間。粛清すべきだ」
法則型から見れば、司令型は利益一辺倒の疲れる人。注目型はまわりに気を使いすぎる人。理想型は「白や黄色のチューリップはチューリップではない」と言うおかしな人。
法則型の口ぐせ
「チューリップの花には赤もあれば白もあり黄色もある。赤しかチューリップではないと言う人はおかしい」
理想型から見れば、司令型は自分の信念を捨て金儲けに魂を売った人。法則型は屁理屈ばかり言う人。注目型はまわりに迎合する何の信念もない人。
理想型の口ぐせ
「俺は赤の花びらを持つチューリップしかチューリップとして認めん。白や黄色のチューリップらしきものはチューリップもどきだ」
注目型から見れば、司令型は人の気持ちより利益を優先させる心の冷たい人。法則型は感受性に乏しい機械人間。理想型は自分の信念ばかりでまわりの人のことを考えない頑固者。
注目型の口ぐせ。
「俺はまわりのみんなが喜ぶから赤のチューリップが欲しい。それに1,000円の値段がついているか1,300円の値段がついているかは関係ない。」
4つのタイプはお互い分かり合うことはできない。
分かり合えないことは分かり合えないままでいくしかない。
ただ100人に1人の確率で、この4つの型のどれをも身に着け、これらを外から客観的に眺めることができる超人が生まれる。それがサイコパスらしい。
社会生物本能の4タイプ
https://four-types.appspot.com/About4types.html#unknown
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