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2020年03月12日23:56

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嫉妬について思うこと

先日、仕事中、ある中年女性がクレームをつけてきた。

「通知を読んでも意味が分からない。人に聞いても分からない。私は頭が悪い」

「私はあんたみたいに○○に入れるような頭を持っていないから理解できない」

彼女は通知文を読んでも理解できないらしい。

しかしその通知文は、私から見れば中学生でも分かる簡単な日本語で書かれている。

日本のように子供の教育がしっかりした国においては、教育の不足でこのような中学生レベルの文書読解力もない大人ができることはない。

つまり彼らは中学生レベルの文書読解能力すら持てない脳みそをしているのだ。


人の脳みそも体も、遺伝子によって設計されており、それは生涯変わらない。

優れた遺伝子を受け継いだ者は高い能力を持つし、劣った遺伝子を持つ者は劣った能力しか持てない。

人の外見では、それがはっきり目に見える形で分かるが、能力となると、ただ体の内側に隠れて見ることができないため「努力で形作られたに違いない」と幻想を持ってしまう。

外見を形作った遺伝子は、その人の内面をも形作っている。

医学の機器を使い、体を開けば、それは目に見える形で現れる。

でも多くの人は、体の内部は見えないから信じない。


がんばってできるようになる人は言う。

「俺は○○や××をしてがんばってきた。おまえは○○も××もしてこなかったじゃないか?」

これは根本的に間違っている。

その○○や××ができること自体、その人が選ばれた人である可能性が高い。

例えば、英語は英単語をたくさん暗記すれば使えるようになる。

そのためには、辞書を買って来て1ページからすべて読んで暗記すればよい。

実際、英語ができる人は「俺は英語ができない」などと言う前に、さっさと辞書を買い単語をバリバリ暗記している。

「俺は英語ができない」と嘆いている人は、辞書を買い1ページ目を開いた時点で、脳が拒絶反応を示し単語を受けつけない。

がんばれることも才能なのだ。


ちなみに日本人の中で中学生レベルの文章すら理解できない脳みそを持つ人間の割合は人口の3分の1らしい。

これほど多くの人たちが、見た目は成人であっても、頭の中は中学生レベルまでしか発達できない遺伝子を持っている。

犬や猫がいつまでたっても言葉が話せないのを指し「犬や猫は頭が悪い」とは言わない。

犬や猫は言葉が話せないものなのだ。

それと同じで、彼らも中学生レベルを卒業できないものなのだ。


嫉妬という言葉はネガティブにとらえられがちだ。

人を妬んで引きずりおろしても自分に何の益もない。

そんなことにエネルギーを使うの時間の無駄。

そんなことをしているより自分の能力を磨き相手を超えればよい。

これは主に、成功者、人気者、金持ちなど、能力が高く幸福な人がよく言う論理だ。

でもちょっと考えてみれば分かるのだが、

彼らが嫉妬を無駄なことだと否定するのは、彼らが嫉妬を恐れているから。

なぜ恐れているかといえば、

嫉妬によって、自分たちの富が奪われ、他人に分配されてしまうからである。

つまりこれは重要な点なのだが、

嫉妬は無駄なことではなく、強者に対抗する有効な手段であり、弱者が幸福になるための武器なのである。


アメリカでは「できないヤツ」はできない自分の自己責任にされてしまう。

強者は弱者を自己責任で片付け、社会に対する不満を許さない。

そんな社会がとんでもない嫉妬社会になり、成功者はすさまじい嫉妬に囲まれ、常にスキャンダルに巻き込まれる。

マイケル・ジャクソンさんなどがその典型的な例だ。

自己責任で切り捨てられる社会において弱者がとれる有効な手段は、嫉妬で結託し成功者を引きずり下ろすことで、成功者に恐怖を抱かせ、彼らに富を分配させることだからだ。


相手が嫌がることをするのは闘争の基本だ。

相手が「嫌だ」と言うことは、相手にダメージを与えることができることである。

成功者が「嫉妬はいかん」と言うのは、それだけ嫉妬は、彼らには不利益をもたらし、嫉妬する人に利益をもたらすからである。


生まれながらに能力が決まってしまっている現実を無視し、劣ることを自己責任にし、劣った者へなんら配慮を示さなければ、

劣った者たちは嫉妬によって優れた者たちへ対抗する。


優れた者が富と権力を握っているが、彼らは劣った者の嫉妬による行動により、その地位から引きずり落とされる恐れがある。

それを防止するためには、劣った者を自己責任で切り捨てるのではなく、劣った者へも富を分配をしなければいけない。

嫉妬は劣った者の幸福を増すことにつながる。嫉妬は必要悪だ。
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