単語を覚えても文章が読めるようにはならない。
文章を見ると個々の単語の意味は分かる。文字もすらすら読める。
でも何が書いてあるか理解できない。
それは頭の中で単語の羅列を文章として理解する仕組みが構築されない限り、単語の羅列を言葉として認識できないから。
犬や猫は単語の意味は理解できても、文章を理解することはできない。
人間においても、ある人は文章を理解できるが、ある人は文章を理解できない。
文章を理解できない子供は、文書が頭に入って来ないので本を読まなくなる。
それは本人が怠惰だからではなく、もともとその子には文章を理解する能力がないのだ。
これは訓練したからできるようなるようなものではない。
でも教育現場では人間の脳ミソはみな同じということを前提にしているから、こういう文章の理解できない子供は怠惰な子として叱責される。
子供にとっては理不尽な話である。
こういう調査を行い「おまえんとこは成績が悪いからもっと勉強しろ」というのは筋違い。
勉強ができる子はもともと勉強ができるのであり、勉強ができるから勉強が好きになり、さらに勉強ができるようになる。
日本人の順位が落ちたのは、子供の教育が悪いのではなく、言語能力が劣る子供が増えたからである。
それは、文章の読解力のない人ばかり子をつくり、文章の読解力のある人は子をつくれないことにより、読解力のない脳を作る遺伝子が優勢になっているため。
今の時代は文章の読解力のない人、俗に言うDQNの人たちがより多くの子孫を残せる勝ち組であるから、そりゃその遺伝子で文章の読解力のない子供が増えるわけだ。
日本の社会では文章の読解力がない方が勝ち組。文章の読解力がないことは有利な条件ということでもある。
文章の読解力が低い人が勝ち組なら、読解力の順位が落ちたことはよいことだ。
もし子供の読解力を上げたければ、読解力が高い人ほど勝ち組になり、より多くの子孫を残せるような社会にしなければならない。
日本の15歳 読解力15位に急落
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5887960
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