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2020年09月21日21:48

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致命的なリスク

浅草の仲見世通りの今日の混雑は、なんだか異様な感じがする。写真で見ると、若い人だとマスクもしていない人がかなりいるように思える。この中には、まだ発症はしていないが、新型コロナウィルスを持っている人も何パーセントかはいるはず。若い人と高齢者とではリスクの重さが違う。こういう時に、いくら「自粛疲れ」だからと言って、こんなところを人ごみの中の一部になってあるいてみても、心身の「癒し」につながるはずがない。
私のような高齢者で生活保護受給者となると、致命的なリスクになりかねない。ウィルス感染だけでなく、寝起きの基盤そのものを失う危険がある。私は数年前のある朝、共産党支部の会議に出かけようとして、アパートの玄関でたおれ、固定電話まで何とか這って行き、救急車を呼んでそのまま入院した。脳内出血だったが、出血個所が脳の深い部分だったので手術はできず、2週間ほどの入院で大きな後遺症もなく退院した。
しかし、私が倒れた時は1週間ほどあとにアパートの転居を控えていた。生活保護の住宅扶助の引下げのため、やむを得ずの転居だった。引っ越し業者も決まって、私は一人で荷造り等準備を始めていた。当時は共産党や生健会の活動で疲れており、そこへ引っ越しのための段ボール箱への梱包作業による疲労などが加わっての脳内出血だった。
引っ越し先は、生健会会員であり「生健会御用達」の不動産屋に依頼し、内定していた。しかし入院後、1週間ほどしてその不動産屋から「入院の事実が大家にバレて、入居契約の内定が取り消された」という連絡がきた。このままでは私はホームレスか、悪名高い「無低宿泊所」入りを福祉事務世から指示されるかしかない状況になった。
元のアパートには、1か月間延長してもらうために、1か月分の家賃のほかに1年分の火災保険料と保証料とを生活扶助費から支払った。そして退院後すぐに、目まいでフラフラしながら脊柱管狭窄の悪化でいたむ足を引きづりながら、健康そのもののような顔をして別の不動産屋を回って、現在のアパートに入居できた。
これで分かったのは、アパート入居希望の高齢者は大家・不動産屋から敬遠されること、そのうえ病気があるとアパート入居は絶望的ということだった。しかもその病気が新型コロナのように感染性のものだったら、入院してたとえ生き延びても元のアパートに戻ることはできないだろうということだ。
私のような高齢者、基礎疾患持ちの生活保護受給者にとっては、「自粛疲れ」や「癒し」どころではないのだ。






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