ジェンガのルール

ジェンガのルールとしては

18段まず積み上げて

順番に片手で一つ積み木を抜く

そして、それを上に載せる。


オリンピックに例えると、

そこにルールはなく、

18段積まれない状態のまま

順番は守られず、

手当たり次第抜いて行き

また、それらは積まれることもなく。


人は過去に過ちを起こしたとしても

また一から積み上げて変わる人もいる。

ただ、積み上げたものは

他人の誰かに抜かれることもあるが

他人の誰かが積み上げてくれることもある。


そうやって、積まれた

一つ一つの積み木が支えとなり

人生を送るのだろうけど

その高さが高ければ高いほど

目立てば目立つほど抜かれやすい。


ある日、突然、一番下の方にある

積み木を知らない者たちが抜かれる。

それはある日、積み上げた

たった一本の積み木が

全てを崩すこともある。


まるで、全ての積み上げたものが

間違っていたかのように。


いやはや、難しいもんです。

いやはや、悲しいことです。


五輪という名のジェンガは、いったい

どれほど高く、どれほど崩れやすいのだろう。


そして、今、抜かれゆく全ての

積み木は、本当に抜くべきものだったのか。


ジェンガの最後のルールは、

崩れてたら負け。

崩れるまでやるゲームだ。


オリンピックという名のジェンガも

崩れるまでやってしまうのだろうか。


まるでオリンピックという競技の外側で

ジェンガという競技があるかのように。


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