＊＊廃止＊＊　九十九湾小木駅　（石川県鳳珠郡能登町市之瀬）　のと鉄道・能登線　２００４年９月１７日　金曜日

この駅も国鉄能登線時代は小木でしかなかったが、のと鉄道転換に際して近くの観光地である九十九湾を駅名につけたものである。

九十九湾は内浦町にとって、重要な観光資源であり、内浦町の中心は松浪であるが、小木も商店街などもあるそれなりの集落を持っているのは、観光で潤ったからだと思われる。
遊覧船も運航され、一流旅館もある。この国内観光地不景気の時代、遊覧船は存続しているかと思ったが、大丈夫だった。
大学時代初めてここに来たときは遊覧船に乗り、それなりに楽しませてもらったので、元気でがんばってほしいものである。



駅は駅前広場が整備され、また駅舎も観光地最寄駅にふさわしいしゃれた駅舎である。
町としては、観光案内所としての機能を期待していたらしく、駅員も町の派遣社員らしき人が常駐している。
ただ、のと恋路号廃止、列車本数削減など観光客向けの機能を放棄してしまった今となっては、鉄道を使ってこの駅にやってくる観光客はきわめて少数であろう。

駅は市街地から離れているため、学生たちは自転車や親のクルマに乗って集まってくる。
かなりの学生が集まり（といっても３０人もいないが）、少々写真撮りは恥ずかしい思いをした。