＜×廃止×＞　　ヤナバスキー場前駅　（長野県大町市）　ＪＲ東日本・大糸線　２０２０年５月２４日（日）

海ノ口駅で電車を見送った後、次の電車まで多少時間があるので青木湖をぐるりと回る。
青木湖から北アルプスが見える場所があるそうだが、雲が出てきてしまい、見えるところが見つからなかった。



途中でヤナバスキー場前駅を見つけた。
バブルのころ、スキーブームのときにはここにヤナバスキー場があり、その最寄駅として昭和６０年、設置された駅である。
営業期間は１２月から３月のスキーシーズンのみの臨時駅だった。

前に来たときは有人駅で切符の販売もしていた。
当時はシュプール号等も東京、大阪より発着しており、この駅からスキー場へ向かった人も少なくなかったのだろう。

２０１４年、ヤナバスキー場を経営していた会社が民事再生法を申請、その後会社再建の中営業を続けたが、２０１６年を最期に営業休止。
この駅にも列車は停車しなくなり、２０１９年３月に廃止となった。



今となってはホームも撤去されて、廃屋のような小さな駅舎・待合室が残っているだけ。
もっともすぐにでも撤去できるこの駅舎が残っていたのは不思議でもある。



駅前は広い駐車場があり、ここからは青木湖が一番美しく見える。
スキー場前駅としての機能は終わったが、青木湖観光駅としては利用できたような気もする。
ホーム１本の停留所駅ならさほどの経費も掛からなかっただろうに。