富士吉田への旅

　充実した日帰りの旅であった。いつもの出勤の時間に家を出て、いつもの電車で勤務先へのルートを取った。いつも降りる駅をやり過ごし、終点の立川まで行く。南武線の電車は空くことは一切なく、乗降はあるもののほぼ満員であった。立川から中央本線で高尾まで、更に乗り継ぎ大月で下車した。高尾からは空いており4人ボックスを占め快適な鉄道旅となった。大月では15分の待ち時間で特急電車に乗った。JRからの直通で新宿発河口湖行である。特急といってもスピードは遅く停車駅が都留文科大学前、下吉田と少ないだけである。途中三つ峠は通過した。さて10時30分ごろに富士山駅（以前は富士吉田駅）に到着した。10時38分発の御殿場アウトレット行のバスに乗り富士山ミュージアムに行った。近くには以前行ったことのある富士山レーダードーム館があった。ここでは主に富士山信仰、富士講や御師の文化が興味深く、これは立山に通じるものがあった。さらに吉田の火祭りは予想外のおもしろさで、これはお帰り祭りと多くの部分でリンクした。最後に富士山周辺の立体模型に映し出すプロジェクションマッピングが満足感をもたらした。屋上の展望台で富士山をカメラに収め帰りのバスに乗った。
　浅間神社（北口本宮富士浅間神社）で途中下車し参拝した。富士山吉田ルートの登山口を確認した後、ミュージアムで見た吉田の火祭りの最後の神社への帰路ルートを見つけた（通行禁止のバリケードがあったが恐らく年に1回祭りの際に解除され使用される）。その縁で諏訪神社にも参拝した。
　そこから徒歩で富士山食堂に行き吉田うどんを食した。牛肉、野菜てんぷら、わかめ入りでボリューム満点、腹いっぱいとなった。
　さらに歩いて富士山ミュージアム付属施設の御師旧外川家住宅を見学した。富士講信者の宿泊場であり主屋や裏座敷など奥に長い構造の旅籠風の屋敷を見学できたのはお得であった。
　富士山駅から高速バスで新宿に戻った。