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2020年04月03日19:18

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裂織りとつぎの靴下

小さな子供の頃、

おかあさんが靴下につぎをあてた。

わたしは知らないで学校へ行き、そのゴロゴロとした感触に迷惑してしまった。

やはり先端は過敏なのだ。


「ねえ、おかあさん、靴下が気持ち悪い、もう止めて。」


何かの時に親せきのおばさんと笑いながらお母さんが話していた。

「やっぱりバレた。今時の子は無理ね。」とかなんとか。


本気で倹約したかったのかどうかは不明だが、

夜なべしてチクチクしていたのは間違いない。

その後、わたしの穴あき靴下はジャンジャン捨てられ、

お姉ちゃんたちのお古がドンドン投入されることになった。


ゴロゴロよりはまし。わたしは衣類処理要員でした。エコなの(^-^*)


おじょうさんおばさんから電話があって、

昔の知り合いが三崎で裂織りの保存会をしてるので、

そこへ古い織機を寄付しに行くと言う。

「良かったらお隣座っていきます?ちょこんと。」

「ええ、空いていたらいつでも(^-^*)」ってことで出かけて行きました。


小林さんというおじいさん。

漁村は貧しく衣類も乏しかったから、絣を裂いて糸にして織る文化があったそうで。

普通の反物よりも強く丈夫。

漁師たちがつぎを当てながらも今にきれいに残っている。

普通の家のタンスから出した物を寄付してもらったものを展示してました。


おじょうさんおばさんは暇つぶしに織物の教室へ通い、

置き場所に困る大きな織機を持ってます。

でもお教室へは持っていけず、卓上のを買いました。

それで邪魔…いや寄付したくなりました(^0^)

そこで裂織りを習ったとき、本当に裂くのが大変で重労働だったとか。

糸まみれになるしと武勇伝語られてました。


その手間、おかあさんのチクチク、裂織りのビリビリ。

これが物を大事にするってこと。


それは使う人もその心が分からないと使えない物なのですね。



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