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2019年12月16日13:24

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日本の滝百戦〜制覇を終えて

日本の滝百選〜制覇を終えて

青森県にあるくろくまの滝しぶきを浴び、1990年(平成2年)4月8日に制定された「日本の滝百選」をめぐる旅を終えた。
土砂崩れ等で通行禁止となっていない限り、できるだけ近くまで近づいて名瀑を見ることを目標としてきた。そしてついに2019年(令和元年)10月22日(火)百滝制覇となった。
※この日は偶然にも令和天皇即位礼正殿の儀の行われた祝日だった。
百選の多くは観光地化していて、誰でもいつでも簡単に行くことができるが、いくつかはほとんど整備がなく寂れているだけでなく登山道が荒れ果てていて道が分からない、あるいは崩壊寸前の登山道となっているルートもいくつかあった。また、滝の番人(ボランティア)や役所関係者によって整備はされてはいるものの、登山の経験に加え、岩登り/沢登りの経験がないと即死の危険性のある「超」険しい登山ルートもあった。
個人的難関ランキングは以下のとおりである。
1.茶釜の滝(秋田県):垂直はしごがいくつも数十メートルに渡ってあり、沢の崖沿いも注意が必要な片道2時間コースの沢ルート※山ルートは数年前に熊に襲われ死亡者が出たことから現在通行禁止となっている。
2.双門の滝(奈良県):登山道が崩れかかっていたり道が分からないところが随所にある、また左右が崖でいくつものハシゴがあり落ちたら命がない場所多数の片道3時間コース
3.御来光の滝(愛媛県):山あり谷あり道があるような無いような沢沿いの難所が延々と続く片道3時間コース
4.八ッ淵の滝(滋賀県):一番上の七遍返し淵まで行くには沢登りと崩れた急坂の上り下りがあり登山道も消えていて途中で挫折する可能性が高い片道2.5時間コース
5.松見の滝(青森県):林道をいった途中から登山道の整備が全く出来ていないため、倒木や雑草で覆われ微かに道らしき跡を確認しながらブッシュウォーキングする片道3時間コース
6.早戸大滝(神奈川県):以前の林道はがけ崩れで通行止めとなっていて、その林道を約2時間歩いた後、ほとんどメンテナンスされていない登山道と渓谷を行く片道4時間コース
以上、特別な理由がない限り行く人はいないルートを勘と経験を頼りに歩かなければならないので、観光滝見というより命懸けの冒険である。
安易な気持ちで行くと命を失う。運よく命を失わなくて済んだにしても、クマに襲われる、崖から転落して骨折する、道に迷い遭難する、といった事態になる可能性は十分にあり得る。
実際に制覇を終えて、スネに傷だけでほとんど無傷で制覇できたことは運が良かっただけなのかもしれない。
ただし、1か所だけ駐車場が分からず、細い道をマイカーで行き、ヘアピンより鋭いV字カーブを強引に曲がろうとして車体の側面(ドアのあたり)を角に置いてあった巨大なコンクリにこすって修理に20万円かかった。このことが、最大の失敗だった。

百滝のうち最初の滝は小学生のとき観光でいったものである。本格的に百滝制覇を目指したのは数年前からである。その後は毎年約20滝を次々に制覇し、百滝制覇を目指してからは約3年で完了となった。金額的には約300万円程度、旅費と宿泊費が主な出費であるので、趣味としては安いといえるだろう。おまけに事故さえなければ大自然の中を歩くのでこんな健康的な趣味はないと思う。

日本は山と川に囲まれた地形をしているので、平成の滝百選だけでなく他にも良い滝は多数ある。時代は令和となり今まで以上に自然との係り(自然保護、温暖化防止など)が重要になってきている。人類が自然との調和や関係性を深めること、令和天皇は山や水源に関心が高いことから「令和の滝百選」を是非作ってもらいたい。
その選定基準は以下のようなことが考えられる。
・大自然の中に調和していること
・雄大で癒しを感じること
・庶民に親しまれること
もし、令和の滝百選ができたら完全制覇をしたいと思っている。

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