うちの旦那様(笑)パート１

機械設計の仕事をしている旦那様。
めっちゃ癖ある人(笑)

結婚前から『俺仕事はたぶん出来る方やと思うから、将来なにが合っても心配せんでえぇからな。最悪はバイトでもするから、お金のことでは愛に苦労させへんよーにする』と宣言してくれてた。

手に職は硬い&設計士と言う理系畑を心の底から凄いと思えて、旦那と結婚。
旦那の出世とか、エリートとか、そういうジャンル事はあんまり深く考えてなかった。
ただただ、食いっぱぐれない&設計士なんて尊敬的な感覚(笑)
そんな我が家の旦那、結婚当初から仕事ぶりのことを聞いても、のほほーんと俺ってやれば出来る子ちゃうかなぁ？と、おふざけ的なノリで話を終わらせてしまうタイプ。

もちろん、そんな大阪人的な口調で言う自己評価の言葉を誰が信じようか？(笑)

そんな口調、一切信じれる訳ないよねーって感じで信じてなかった( ・∇・)

ただ、何かあっても手に職の旦那だと不況とかでも何とかやっていけるだろう！位の認知で結婚したんだけど…(￣▽￣;)

実際の旦那様の『やれば出来るんちゃうかな？』って言葉はめっちゃ軽いニュアンスでしか聞いたことがなかった。

そう。


さらっと言うだけで。


…………


そうホンマにさらっと。




……大事な話すらビックリする位さらっさら!!!


(T▽T)

リーマンショック後辺りで、機械設計の一級を取りに行った旦那様。
合格したときの言い方も飄々。

そう。
気持ちいいぐらい飄々。

『一級合格したよー！余裕やったー( ・∇・)V


ここまではよくある流れだと思う。
ここまでは…。
そう。
癖のある旦那だと前もって宣言した通りに、ここから旦那特有の癖が…(-""-;)


合格したよーの報告中、さらっと不思議な会話が旦那から出る。

出た(T▽T)

合格したから○○日に表彰状貰ってくるんやけど、部長が橋本知事を生で見れるかもって、凄いテンションでめんどくさいわー。と、さらっと言った旦那。

………は？！？！


資格合格で知事？


橋本さん？！

賞状を表賞状って言い間違えた？

ん？何言ってるの？


あまりのさらっとした言い方に『……一級の国家資格って、取ったら彰状渡されるの？一級って国家資格やから、賞状は式場で授与ってこと？』と言いつつ、脳内で『は?!?!』そんなシステムやったっけ？聞いたことないって?!と、アホな質問を返すくらいにプチパニックになった私。

旦那『ううん。高得点の上位三名だけが表彰状貰えるねん。で、たぶんやけど自己採点ではほぼ満点やったから上位入ったんちゃうかな？(*´∇｀*)』

と旦那が言ったときは夫婦になって初めて私の小さな目玉がぽーんっと空を飛んだ(T▽T)

旦那様、テスト受けた日の夜に『実技簡単やったわ〜たぶん満点ちゃうかな？満点やろーな』って、きらーんってポーズで言ってたのは旦那流のただのアホな冗談だと思って完っっ全に聞き流してた。
一級受かるよって意味合いでの大阪人特有の大袈裟に伝える感じのボケやと認識してた( ; ゜Д゜)

それがまさかのリアルな表彰状…。

会社初の好成績での表彰状に賞与も出るわ、昇給するわと初めて旦那の『俺、出来る子♪』の口調の怖さを垣間見たのがこの一件。

そんな私の旦那様。


表彰状を皮切りに、さらっとしたサプライズなネタ振りはまだまだ続く(笑)

ある日は『これ見てー♪』とタブレットを手渡され、そこに写っていたのは日経新聞を写メったもの。
『なんで日経新聞写メってるの？』と聞けば『日経新聞に載った♪』と言う。
※日経新聞の特集記事で機械が取り上げられて、旦那が設計した機械が写真に写ってたらしい。

そしてまたある日は『業界的にどうしてもトラブルが起きやすいバネの部位の設計をな、発想変えてやってみたら上手いこと言って、お客さんに誉められたー♪』と良い仕事して誉められた事のみを嬉しそうに報告してきた旦那。

結婚生活でだんだん旦那のこの独特のノリに慣れてきた私は、絶対に何かあるんだろうなぁっと読んで、その話もしつこく根気よく聞いた。
で、しつこくその話を掘り下げて聞いてみれば、旦那が書いたそこの部位の設計で『特許取得』の話が出てると…。
特許？！？！
あの世界共通のあの特許?!と驚いて聞けば、ある程度の設計能力があれば、設計をしてる人はみんな持ってるもんだから能力の目安みたいなもんやでーと、特許の話さえ、危うくスルーしかける旦那(-""-;)

そんな旦那、ちょっと仕事(バイト)させてなーと、土日に家で設計の仕事した事があるんだけど…

『手伝いでの気持ち分やからかなり安めに設定してるからかなり少ないねんけど…』って、《安め》を強調しながら五万円を渡してきた旦那に、私のパート代と比べて言ってるっ?!って瞬間的に、殺意が沸いた(T▽T)

※後日談として、設計士としてかなり格安で引き受けた《バイト》だったらしく、自分の能力単価を妻に勘違いされたくなくて必死の弁論のつもりやったのが旦那の口調の言い分だった。
もちろん、旦那の本心にたどり着くまでに、嫁のパート代を知っててわざと言ってるの？！って、若い頃に言われてハデにぶちギレて喧嘩になったのはきっちり追記しておく(￣▽￣;)

そんなふうにして過ごして、結婚10年を越えた辺りではしっかりと旦那を信用出来るようになった私。

だから旦那が転職したいって言ったらどーする？ってリアルに初めて聞いてきた瞬間、間髪入れずに答えた。

『ええんちゃう？
旦那の人生やもん。
好きにしたらえーよ』って、《ただいま〜お帰り〜》って返答するが如く、転職のOK出してた(笑)

そう、ホンマに《ただいま〜お帰り〜》の受け答えそのものの口調で。
それはもう軽やかな流れのOKだった(笑)

ただ、あまりの軽やかな雰囲気のせいなのか、脳内でパニックを起こした旦那。

一気に挙動不審(笑)

『転職したい自分(旦那)VSある程度反対する嫁(私)』の構図しか頭の中に用意してなかったのか、転職を否定しない私に、何故か将来性のこと等で【旦那の転職を反対する嫁】側の考えを必死に話し出した。


何でやねーん(￣▽￣;)


旦那いわく、転職とかをやりたい願望を説く男側の気持ちよりも、妻の反対する思考の先は、家族を守れるための優先度に繋がってる、と旦那が必死に代弁。

なんの話をしたいねんって位に転職を反対する嫁の気持ちを熱弁する旦那。
……んー……

これ、今回の転職の話って実は反対されたかったんか？と逆にモヤった私(-""-;)


…ホンマに仕事探していーの？
普通、反対するやん？
反対しなくていーの？

そうやってひたすら、洗い物を中断しない私の廻りをちょこまかちょこまかちょこまかちょこまかと…

…反対どころか、瞬殺でOK出したがな。

今の会社を辞めれない理由が実は欲しかったのかなぁと、別次元で悩みかけた(-""-;)
転職のOKが欲しいのか、欲しくないのか、よく分からない問答に拉致が明かないので、洗い物を中断した。
たられば話のノリで転職の怖さをクドクドと嫁に説く旦那に、いらっとした気持ちが出そうになるのを堪えつつ、夫婦として大事な場面用のここぞの真面目な顔で伝えた。

『あのなー、旦那が本気で転職したいなら、嫁(私)にたらればは要らん。
旦那が本気なら私は何も反対する理由はない。
ただ、どんなところに行くかさえ相談(報告)してくれるなら問題ないから、今の会社を続けるのも、転職するのもホンマに旦那が真剣に考えた結果なら、真剣な答えはそこに付いてくるんじゃないかな？』って伝えた。

それでも、旦那はデモデモだってちゃんを切り上げない(T▽T)

相変わらず、阿吽の呼吸が出来た試しがない我が家(笑)
やっぱりこれじゃー、伝わんねぇなと思って慌てて出た言葉がこれ↓(￣▽￣;)

『心配せんでもちゃん付いていくから好きに考えてみなよー』と、可愛げのない言葉がパッと出たよ(-""-;)

さすが、私。
ひねくれ感が治らないorz

普段から悩みを口にしない寡黙な旦那の悩み？に優しげな返答がとっさに出来ない自分にハッとして、無言で自分に辟易してるとその姿に勘違いした旦那が話をまだ続けた。

『色んな人から転職の話聞いてると、いい会社見つけても嫁から反対されて流れたとかって話が多いねん…。

だから俺がリアルに転職するってなったら今の役職も捨てることになるわけやし、愛も反対するんかな？って…。
でもスキル付けれた今なら…
今こそ転職のチャンスかもって思ったら、一回ちゃんと相談してみたくて…

愛がどうして欲しいとかの希望とか不安とか口にしないってことは、今話してる中身が愚痴とか、願望とかみたいに聞こえて俺が本気やと思ってないからやろ？…(´；ω；`)』

困惑顔の旦那に挽回のチャンス！と思ったのは言わずもなが(笑)

ある意味ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ(笑)


『あのなー(￣▽￣;)
失礼かもしれんけど、反対されるのはその人の妻から見て不安やから反対するわけやろ？
それは、その相談してきた人達の家庭での立ち位置や、仕事での力量見てきてって事やろ？

私はあなたを見てきたからこそ、一切の反対をせーへんって言ってるつもりなんやけど？

おはようレベルで転職話を聞き流されたって勝手に勘違いしたんだろうけど、それは完全に違うよ？

妻が軽く考えて軽く返答してるんじゃなくて、妻に何一つ反対されへんのがあなたの力量。

結婚生活の中で信用を作り上げたのは他の誰でもない旦那自身。

これが反対される人と反対をされない旦那との力量の差ってこと。
旦那が自分自身で築き上げて勝ち得た信用。
それ自分で信じなくてどーするのさ(笑)

転職したいって言う旦那への嫁の答えは真面目に答えようが、さらっと答えようがひとつ。
《OK、好きにしてみたら？》初めの言葉をみなまで言うとこうなるんだけど、これでちゃんと届いたかな？( ・∇・)』

私の最後の言葉に納得したのか、旦那が可愛い感じでメッチャはにかんだ(笑)

次へ続く