今日もまた真面目な日記を書いてみます。
私は過去47年近くアメリカに住んでいるので、外から日本を眺めての私見ですから、当然のことながら、多くの日本の人とは多少違うかもしれない。とはいえ、母国の国籍を捨てることの出来ない（アメリカでは参政権のない）日本の将来を憂える一日本人です。
日本人は現在の人口減少を日本の将来図の中でどう捉えているのだろうか？ 今のままのトレンドが続けば、今の若い世代がリタイア−する時期に日本はどうなるか、考えているのだうか？ 平均寿命が伸び続けているなか、現在の子供世代、これから生まれてくる世代が、増加を続ける「福祉の向上を求める老人」をどう支えるのかを考えているのだろうか？ いや、支えられると本気で思っているのだろうか？ 現在の人口、生産人口の減少のなかで、現在と同程度の福祉レベルを保つためには経済規模を拡大させることか、生産人口の減少以上に生産性を上げること以外に方法はありません。 人口減少の中で経済規模を拡大するには労働生産人口の減少を上回る生産性の向上が必要です。 現在、日本の一人当たり生産性の伸び率は、先進国の中ではOECD諸国の（過去9年間の私の�狠噂齋彁察鼻砲諒振�1.58％及び G7諸国の1.59％に比して、1.06％です。日本の2010年以降のGDPの平均伸び率は0.4％。一方、以下の総務省平成28年度白書の中の「我が国の経済成長における課題」にこう書かれている。
「国立社会保障・人口問題研究所の将来推計（出生中位・死亡中位推計）によると、総人口は2030年には1億1,662万人、2060年には8,674万人（2010年人口の32.3%減）にまで減少すると見込まれており、生産年齢人口は2030年には6,773万人、2060年には4,418万人（同45.9%減）にまで減少すると見込まれている」
以上の事実と推計は、日本においては、社会の老齢化に生産性の向上が「奇跡」が起こらない限り、どうやっても全く追いつけない＝現在の福祉レベルは保てないという事実を日本国民に突きつけている。日本国民はこの差し迫った事実に目を向けていない／事実から目を背けている／事実を見つめる勇気がない、と考える以外にない。 実際、日本国民は、この差し迫った現実をどうするつもりなのだろうか？
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