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2019年12月16日23:06

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山 に 生 き る 人 び と 宮本常一

山 に 生 き る 人 び と






宮本常一


河出文庫



目次

一  潮の道
「万葉集」
信濃路はいまの懇道刈株に足ふましなむくつはけわが背
*雑木=塩木
*塩を運ぶ道=塩木道
*造船材を運ぶ道=船木道
*塩を入手するための「灰」
*松野利夫氏「杣野民俗誌」

二  山民往来の道
*「カッタイ道」

三  狩人
「今昔物語」餌食法師
「沙石集」巻八
「一遍聖絵」
「信玄家法」
「山立根元記」
「山立由来之事」
越後塩沢の鈴木牧之「秋山紀行」(秋田マタギの生活)
「狩の作法聞書」ー「びしのという袖なしの道服を着、板帯を用い、山刀という二尺ないし三尺の刀をおび、むかばかまをつけ、沓をはく。沓は杭などで踏みぬきをしないためである。また竹笠をかぶる」
「猪狩古秘伝」ー「ふんごみ・ももひき・むかばき・たび・わらじ・皮羽織・たち付」(明治期)
「防長風土注進案」
「西遊日記」(司馬江漢)
「山荘大夫」
柳田國男「狼史雑話」(『全集』二二)「熊山さわげ、犬山だまれ」
「風土記逸文」大和国
「今昔物語」
「多門院日記」永禄十二年(一五六九年)三月六日の条
「満済准后日記」(「狼のゆくへ」)

四  山の信仰
*「マタギ」は「又木」から
「粉河寺縁起絵巻」
*「山中浄土」

五  サンカの終焉
「柳田國男」ー「イタカ及びサンカ」
「清水精一」ー「大地に生きる」

*写真 峡谷に定住したサンカの村(熊本県蘇陽峡)
*写真 サンカの古い民家(同)


六  杣から大工へ
「東大寺造立供養記」

七  木地屋の発生
柳田國男ー「資料としての伝説」

八  木地屋の生活
牧野信之助ー「所謂木地屋根源地の資料」


九  杓子・鋤柄
十  九州山中の落人部落
*写真 落人の村(熊本県五家荘下屋敷)
*写真 先祖が平家であることを誇称するための立派な墓(同)

十一 天竜山中の落人部落
*天竜川西岸の信濃。三河の境に近い「坂部」
十二 中国山中の鉄山労働者
*広島県油木町「国郡志下調帳」
*鉄穴流し
*落ち小鉄(こがね)
*川落粉鉄(こがね)
十三 鉄山師
*鉄山経営ー「たたら」・「鍛冶屋」・「荷物運搬」・「炭焼」
*「牛」・「馬」を飼いながら、運搬に使用。
*「炭」生産のための山林所有
十四 炭焼き
*銅→鉄の精錬用から家庭用炭へ
十五 杣と木挽
*山中での造船

十六 山地交通のにない手
*樽丸の発明→生産(酒造業の発展)曲げ物から樽丸へ
十七 山から里へ
*写真 カゴつくり(熊本県蘇陽峡)

十八 民衆仏教と山間文化
*時宗と山中文化
*時宗の徒がつける「阿弥」の法名(観阿弥・世阿弥)

附録 山と人間
一 山中の畑作民
*長野県伊那郡坂部「熊谷家家伝記」
二 畑作民と狩猟
*「西条誌」愛媛県西条藩内の記録
*写真 焼畑 (熊本県五家荘)
*写真 山中の畑作の村、トウモロコシが多い(愛媛県肱川)
*「寺川郷談」高知県寺川
*「西遊日記」(司馬江漢)静岡県熊
*『備後風土記』逸文、『常陸風土記』

三 狩猟・漁撈・・籠作り・造船
   *写真 マタギの村(青森県下北半島川目)
*写真 毎年この上に熊の出る橋(青森県下北半島畑)
*写真 ウルシの木。マタギたちはウルシかきもする(同)
*マタギ部落の面影を留めているところ
青森県下北郡川内町畑
青森県下北郡佐井村川目
黒石市大川原、黒森、二庄内、沖浦、板留
中津軽郡西目屋村
西津軽郡鰺ヶ沢町赤石
秋田県北秋田郡阿仁町妥当、根子、露熊
上小阿仁村萩形、八木沢
仙北郡角館町寺沢、下戸沢
新潟県岩船郡朝日村三面
新発田市赤谷

四 木工民
東大寺建立時代に始まる「山作所」

五 山岳民エネルギーの去勢
*徳島県粗谷山「祖谷山記」
*近世に至っての強大な政治勢力による徹底的な弾圧
(1)北山一揆(一六一四年・大和北山の河合村)「北山一揆物語」
(2)椎葉騒動(一六○一年)「椎葉根源記」
(3)本山一揆(土佐)
(4)祖谷山討伐(一五八五年)

付記  *「わが国における焼畑の地域的分布」佐々木高明
*「滋賀県の木地師の習俗」橋本鉄男

文庫解説 民族史に挑んだ民俗学者がいた  赤坂憲雄

宮本常一略年譜

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