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2019年12月15日11:31

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アルコール依存症に関する12章 2 齋藤 学 編

職場復帰と地域社会復帰
   ●アルコール依存症からの回復とは人間関係の回復

*アルコール依存症には、一度築いた人間関係を自ら破壊し、やがて、修復されて新しい人間関係ができてくる、という側面があります。つまり、アルコール依存症からの回復とは、家庭・職場・地域における人間関係の回復に他ならないのです。

《仲間》を鏡として
   ●自助グループへの理解
 〈仲間〉の発見
 自助グループの役割
 断酒会について
  例会の形式
司会者による開会宣言
  「断酒誓約」(瞑想)
祈念黙祷「断酒の誓」
「心の誓」(規律斉唱)
「家族の誓」
新入会員の紹介、会員の酒歴発表、自由討論
連鎖握手
 〔断酒の誓い〕
私たちは、酒に対して無力であり、自分ひとりの力だけでは、どうにもならなくなったことを認めます。
私たちは断酒例会に出席し、自分を素直(そっちょく)に語ります。
私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過(あやま)ちを素直(すなお)に認めます。
私たちは自分を改革する努力をし、新しい人生を創ります。
私たちは家族はもとより、迷惑をかけた人たちに償いをします。
私たちは断酒の歓びを、酒害に悩む人たちに伝えます。
 〔心の誓い〕
私は酒害から回復するため、断酒会に入会しました。
◆,海譴らは例会に出席して酒を断ち、新しい自分をつくる努力をいたします。
 多くの仲間が立ち直っているのに、私が立ち直れないはずがありません。
ぁ〇笋隆袷瓦房鬚鮖澆瓩襪海箸できます。
ァ〇笋録瓦留底から、酒のない人生を生きることを誓います。
 〔家族の誓い〕
私は夫(息子、妻)の酒害に巻き込まれて悩む、苦しみました。
 アルコール依存症は家族ぐるみの病気です。病気だから治さなければなりません。また治すことができます。
 これからは酒害を正しく理解し、互いに協力して心の健康を回復します。
 私は断酒会の皆様とともに、幸せになることを誓います。
 『司会』
 私たちは以上の誓いを実践し、断酒会を盛り立て、自分自身及び自分達の家族を救うとともに、広く同じ憂いをもつ人々のために奉仕することを誓います。
  (連鎖握手)ーAAの「チェイン・ハンド」をモデルにしたもので、出席者の連帯感を確認し合うもの。
 もっと強く もっと賢く
      もっと真剣に  やろう やろう やろう
*断酒会はAAに範をとっており、これらの「誓」も、AAの{12のステップ」「12の伝統」を圧縮し、日本風のアレンジしたものです。断酒会は非匿名的で、宗教的要素を取り去り、家族(とくに妻)の協力を求めています。

AA活動の実態 *AA=アルコホリクス・アノニマス
◎アルコール依存症者自身が他の依存症者回復の手助けをすることが、もっとも効果的な回復への道であることを立証。
 単に酒を止めることだけではなく、飲んでいたときの考え方や生き方を改めなければ飲まない生活をつづけることはできないとし、AAプログラムの実践を通じて、人間関係の修復、新しい心の持ち方、生き方を身につけようとするものです。
◎アルコール中毒の分野におけるAAの立場
アルコホリクス・アノニマスは、回復したアルコール中毒患者の世界的共同体である。彼らはみずからのソブラエティー(飲まずに生きること)を維持するために援助しあい、また酒の問題があると思われる男女に、自分たちの回復の経験を無償で提供し、分かち合う、AAのメンバーたちは、アルコール中毒からの人間的な回復のためにデザインされた12ステップのプログラムを全部あるいは(少なくとも)一部を受け入れるという点で独特な存在である。

◎AAの12ステップ
われわれはアルコールに対して無力であり、生きていくことがどうにもならなくなったことを認めた。
われわれは自分より偉大な力がわれわれを正気に戻してくれると信じるようになった。
われわれの意志といのちの方向を変え、自分で理解している神、ハイヤー・パワーの配慮にゆだねる決心をした。
探し求め、恐れることなく、生き方の棚卸表を作った。
神に対し、自分に対し、もう一人の人間に対し、自分の誤りの正確な本質を認めた。
これらの性格上の欠点を全て取り除くことを神にゆだねる心の準備が、完全にできた。
自分の短所を変えてください、と謙虚に神に求めた。
われわれが傷つけたすべての人の評を作り、そのすべての人たちに埋め合わせをする気持ちになった。
その人たち、または他の人々を傷つけないかぎり、機会あるたびに直接埋め合わせをした。
自分の生き方の棚卸しを実行し続け、誤った時は直ちに認めた。
自分で理解している神との意識的ふれあいを深めるために、神の意志を知り、それだけを行っていく力を、祈りと黙想によって求めた。
これらのステップを経た結果、霊的に目覚め、この話をアルコホリクスに伝え、また自分のあらゆることにこの原理を実践するように努力した。
◎AAの12の伝統
第一にすべきは全体の福利である。個人の回復はAAの一体性にかかっている。
われわれのグループの目的のための最終権威はただ一つ、グループの良心の中に自分を現される、愛なる神である。われわれのリーダーは奉仕を任された僕にすぎず、彼らは決して支配しない。
AAのメンバーであるために要求される唯一のことは、酒をやめたいという願望だけである。
各グループは完全に自立的でなければならない。ただし、他のグループまたはAA全体に影響を及ぼす事柄においてはこの限りでない
各グループの主要目的はただ一つ、まだ苦しんでいるアルコホリクスにメッセージを運ぶことである。
すべてのAAグループは外部からの寄附を辞退して、自立しなければならない。
AAはどこまでも非職業的でなければならない。しかし、サービス・センターのようなところでは専従の職員をおくことはできる。
AAそのものは決して組織化されてはならない。しかし、サービスの機関または委員会をつくることはできる。
AAは外部の問題には意見を持たない。したがって、AAの名は公の論争で引き合いに出されるべきではない。
 われわれの広報活動は、宣伝により促進することよりも、ひきつける魅力に基づく。新聞・電波・映画の分野で、われわれはいつも個人名を伏せるべきである。
無名であることは、われわれの伝統全体の霊的基礎である。それは各個人よりもAAの原理が優先すべきことを、いつもわれわれに思い起こさせるものである。
*日本でAAが本格的の活動をはじめたのは、一九七五(昭和五〇)年のことです。
AAはその名(アノニマス)の通り匿名性を重んじており、メンバーの名前や職業、年齢、住所などを公表する必要はなく、また、集会に出席した人や話された事柄はいっさい外部に漏らしません。
◎ミーティングの内容とやり方
 AAミーティングには、家族、友人その他関心ある人なら誰でも出席できるオープンまたはオープン・スピーカーズ・ミーティングを含むいろいろな形があるが、最も基本的なのはクローズド・ディスカッション・ミーティングであろう。
 AAがクローズド・ミーティングを大事にするわけは、アルコホリクスでない人間がそこにいることが、アルクホリクスたいがありのままを話すのをむずかしくさせ、新しい仲間の回復に欠くことができない「自分に正直になる(ありのままの自分に直面する)こと」を困難にさせるからである。
 「無名であること」(アノミニティー)もまずこのことと関係がある。個人の秘密が完全に守られる保証がなければ、アルコホリクスはAAに助けを求めないであろう。だからここでは名前さえ聞かれないので、いいたくないことを根ほり葉ほり聞かれることはない、話したいことも完全に秘密が守られるというのがアノミニティーの出発点である。
*クローズド・ミーティングのやりかた
まず、その日の司会者がテーマを決める。
司会者はそのテーマについて自分自身のことを話す。自分がかつてどのようであったか、何が起こったか、今どうなっているかを話し、そして次の人を指名する。
 指名された人は、同じテーマをめぐって自分のことを、もし話したければ正直に話す。話たくなければパスしてもよい。こうしてできるだけみんなにチャンスがあるように、司会者が配慮する。
 一人が話している間、他の人たちは黙って聞く。批判も議論もしない。こうして一時間から一時間半のミーティングを終わる。それだけである。

◎自立と連帯 病気を克服するのは、結局は個人の主体的な営為によるしかありませんが、それを克服するには、仲間(家族や医療関係者、行政の担当者などを含めて)の協力や信頼を欠くことができません。
 「他人のフリ見てわがフリ直せ」
 「初心忘するべからず」
*アルコール依存症は、不断の回復への意志と努力の継続がなければ回復できない病気です。他人が治してくれるわけではありません。同時に一人だけで回復するのはむずかしい病気でもあります。長年にわたる常習的なアルコールへの惑溺は、強い自己愛と孤独を結果しましたが、それへの認識と反省が、同病に苦しむ他人への愛と奉仕とに転化することによって、回復への希望となるのです。

回復への道
   ●「断酒」と「しらふで生きる」こととは違う

異常飲酒に気がつくまで
病識を得るということ
早期発見・早期治療の必要性
医療従事者の熱意
自助グループへの参加

付録 アルコール依存症と酒害(用語をめぐって)
   アルコール問題に関する自助グループ
   参考書紹介   

「アルコールを飲料を摂らないことは、このフェローシップに初めてつながった人にとって決定的な第一歩ではあるものの、AAの成長プログラムは飲酒の終結で終わりとなるものではない。単なる「断酒」と「ソーバー(しらふで生きる)」の違いをAAメンバーは見分けている。断酒していることただそれだけでは、十分充足できる状態にはならない。アルコール中毒患者にとってそれではみじめである。とどのつまり断酒とは、ソブラエティー(飲まずに生きること)という、もっといろいろな要素が入り組んだ状態に入るための第一歩であり、その「かけ橋」だと言えよう。断酒とは、たんにさけをのまないでという意味だけなのに対し、ソブラエティーとは、身体的、感情面での充足、社会的関係、家庭生活、仕事、愛情、霊的なもの、これらにアプローチしていくなかで回復中の人間に生じる重要な変化をさしているのである。」
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